現在、関東を中心に国内106店舗、海外5店舗(2015年5月現在)を展開している立ち食いそば店“富士そば”
その2代目である本日登場するスゴい人は、
そば文化があまりない関西に進出するよりも、海外にチャレンジする事を選んだ。
そして、台湾、フィリピンと海外展開を成功させている。
会社を受け継ぐ上で彼が行っていることは、社員に対して背中を見せることだった。
さあ・・・
ダイタンホールディングス株式会社
代表取締役副社長
丹有樹様の登場です!
「玉のり経営」
小学4年生からテニスを始めて、ずば抜けて上手くはありませんでしたが、選手コースで活動していました。
大学に入り、お世話になっているコーチのスクールでアルバイトを始め、大学卒業と同時にテニスコーチになりました。
理由は「折角テニスで頑張っているならこのまま上に行けば良い。他でこれから努力したとしても見える景色は一緒だから」と先輩からアドバイスを頂いたから。
コーチのバイトをしながら日本ツアーもまわりました。
3年ほど経ち、その先輩から「いつかは家業を継ぐとしても事業の立ち上げは経験した方が良い。一緒にテニスのイベント会社を立ち上げよう」と誘いを受け、起業しました。
アルバイトとイベント、そして打ち合せが続き、毎日睡眠時間は2時間。
そんな生活が2年近く続きましたが、“チャレンジャー”という大会の日本開催に漕ぎ着けることができました。
会社も軌道に乗り、結婚と同時に父の会社に入社しました。
各社の常務は、殆ど社長と同じ仕事をしています。常務達が優秀で、大きく改善する事は特にありませんでした。
それよりも、父が元気なうちに自分の領域を作るためにも新しいチャレンジをしたいと思いました。
入社から4年ほど経った頃、常務達が定年を迎えて入れ替わり、組織が若返ったのですが、それを機に良くも悪くも安定志向が強くなりました。
「自分が一番大きな失敗をするから、皆も動こう!」と常に話している中、ジャカルタ進出の大きなチャレンジは半年で撤退。
3000万円もの損失を出してしまいましたが、その後の台湾、フィリピンへの進出に繋がる大きなきっかけを作ることはできました。
今はグループで7社ありますが、各店舗で自作メニューを作れるなど、自由度の高い企業です。
役職ごとの給与の差も殆どありません。
飲食業界は周辺環境が変わればすぐに状況が一転するので、売上などで評価をするのではなく、仲間同士の繋がりを大切にしています。
伸びる人はやんちゃな傾向が強いように思います。
彼らはエネルギーがあり、新しい事をして失敗するのですが、見ていて楽しいし、そこから成長しているのが見えます。
経営は玉のりと一緒で、世の中の動きに合わせて微妙に動き続ける必要があると思います。
もちろん経営理念などの軸をしっかり持った上で。
今後、日本では今まで通り事業を成長させ、海外に関してはフランチャイズスタイルを作れましたので、フィリピンを中心にFC店舗を展開していきます。
◆富士そば
http://fujisoba.co.jp/