映画「くちびるに歌を」「想いのこし」「僕等がいた」「神様のカルテ」、アニメ「うさぎドロップ」「のだめカンタービレ」、JR東海CMなど、数々の映像音楽の作曲・編曲を手がけ、作曲家・編曲家として活躍するスゴい人が本日登場する。
彼の名を世に知らしめた“大改造!!劇的ビフォーアフター”の挿入曲「TAKUMI/匠」ができたのは、デビューからわずか数年後の事だった。
彼の活躍の秘訣、そして音楽への想いとは?
さあ…
作曲家
松谷卓様の登場です!
「“大事”を育てる」
子供の頃から音楽と接する生活はあり、ピアノや吹奏楽を通して中学の頃から遊びで作曲もしていました。
でも、音楽を続けて行けると思っていた訳ではなく、大学受験の為に音楽をやめようかと思い、最後の記念に地元のオーディションを受けたら、合格してしまったのです。
そんなきっかけで、音楽の道と向き合うようになって行きました。
「TAKUMI/匠」ができたのは22歳の頃。
まだほとんど仕事の経験もありませんでしたが、当時舞台のお仕事でお世話になった方がビフォーアフターにも関わっていて、そのつながりで番組の音楽の依頼をいただきました。
番組の力もあって、放送が始まると大きな反響があり、「TAKUMI/匠」もたくさんの方に知っていただけるようになりました。
ただ、曲の知名度と自分自身のギャップを埋めようと必死になってしまい、当時はとても辛く感じた事もありましたが、この作品がきっかけで色々な映像作品と関わらせていただくようになり、たくさんの出会いと共に、現場で色々な事を学ばせていただくことで、一つ一つ受け止める事が出来るようにもなって行きました。
映像音楽の醍醐味は、映像だけでもなく音楽だけでもなく、合わさる事でそれぞれの何十倍も何百倍ものエネルギーや感動を得られる事だと思っています。
私は、誰にでもきっと与えられた役割があるのではないかと思っています。
自分にとってはそれが音楽だったのだろうと感じて、音楽活動に取り組んでいます。
特に映像音楽は、色々な欲や想いだけでは決して成し遂げる事の出来ない仕事ですので、その与えて頂いた環境の中で自分に何が出来るのか、どんなエネルギーをお返しできるのかいつも考えます。
そんな曲作りの中で大切にしているのは、自分に嘘をつかない事です。
どのような表現でも、欲張ったり意地を張ったりしていては、本当に大事な物は生まれないのではないかと思うのです。
音楽は形の解りにくい物ですから、主観の違いや意見の食い違いも起こりやすい物です。
その時こそ、正直に表現が伝わる事が大事だと感じています。
今後も自分にとっての“大事”を育てて行きたいと思っています。
仕事でも、プライベートでも、それが自分の“大事”なら、どんなに大変で辛くても、難しくても、きちんと向き合う事が出来るだろうし、そこから学べる事はたくさんあると思います。
色々な経験を積み重ねて、自分にとっての“大事”を見つけて育てていく事で、より視野を広く深くして行けたらと思っています。
◆オフィシャルウェブサイト
http://www.suguru-matsutani.com/