「無印良品」や「劇団四季」ポスターなど数々のデザインを手がけたスゴい人!

本日登場するスゴい人は、デザイナーとして活躍するスゴい人!

無印良品の開発計画に参画し、多数の広告デザインを手掛けるほか、劇団四季の「ライオンキング」「壁抜け男」「異国の丘」などのポスターデザインを手がけた人気デザイナー。
守備範囲の広いクリエイターで通産大臣賞なども受賞している。

近年はワイン愛好家としても有名で、フランス政府からは、ワインの「シュヴァリエ勲章」を受勲、日本ソムリエ協会から「名誉ソムリエ」という称号まで受けている。
そんな彼にデザイン、そしてワインとの出会いを語っていただきましょう。

さあ・・・
デザイナー
麹谷宏様の登場です!

「クリエイターの一番の条件は“好奇心”」

幼稚園のときに粘土で飛行機を作る時間があり、一人だけ上手に作る友達がいました。
それに比べて自分が作る飛行機はみっともないもので、今思うとあれが人生で最初の大きな挫折感でした。
また、小学2年生のときに終戦。学校で自分で教科書の一部を塗りつぶすという作業があり、キレイに塗りつぶす作業が楽しかったことも鮮明に覚えています。
デザイナーを目指すきっかけとまでは言いませんが、作業の工夫が活かせたとても印象に残る出来事でした。

高校は地元の進学校に入学。
しかし、強制的でレールの敷かれている勉強が嫌で嫌で、楽しいと思ったのは文化祭だけでした。
実家が写真館を経営していたので、父親に相談したところ「それじゃあ写真の世界に行くか」と言われ大阪の高校に転校し、美術科に入学。
それがデザインを始めるきっかけでした。
そこでの生活は今までの学校生活とはまったく違い、人と違う意見や行動は面白がられ、評価され、この学校では褒められました。
環境が変わったことが、自分にとっての大きな転機でした。

高校を卒業して写真館を継ぐというときに、学校の先生からこのままデザインの道をはずれるのはもったいないと説得され、日本を代表するデザイナー早川良雄先生の弟子となり、有名な「カロン洋裁」のアトリエに勤務。
そして、このアトリエで、やはり奈良に生まれ大坂で仕事をしておられた田中一光先生と出会いました。
早川・田中両先生には生涯の薫陶を受けました。

クリエイターの一番の条件は何かとよく聞かれますが「好奇心」だと答えています。
どのような仕事でも、興味を持ち好奇心をもやすことは「愛」を育てることです。何事も愛が無ければ上達しないと思っています。
その次に「嫉妬心」が大切です。他人のすばらしい仕事に感動し、猛烈に嫉妬すること。
これはぼくの起爆エネルギーです。

若いころに4年ほどパリで暮らす機会があり、そこでワインを知り、惚れ込んでしまったのです。
ワインの背景を知ることが面白くてワインに夢中になり、その楽しさを日本に帰って啓蒙することに熱中。
そのおかげで、フランス政府から「シュヴァリエ勲章」を受勲、日本ソムリエ協会からは「名誉ソムリエ」称号をいただきました。
現在もワインのある情景を詠み込む「ワイン俳句会」や、お茶とワインの楽しさをあわせた「ワイン茶会」などを創案、工夫を凝らして主宰しています。

◆麹谷宏公式サイト
http://www.kojitani.jp/

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