直木賞をはじめ数々の賞を受賞した小説家のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、
2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞。
2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞。
2011年には史上初となる5回連続候補を経て、『月と蟹』で第144回直木賞など数々の賞を受賞。

今年1月には作家生活10周年記念作品である『透明カメレオン』を発表し、活躍を続ける彼。
多くの読者をひきつける作品の魅力の原点とは?

さあ…
小説家
道尾秀介様の登場です!

「マジックのような驚きを」

もともと何かを1から10まで自分一人で作ることが好きでした。
映画やドラマなどは一人では作ることが出来ませんが、小説ならすべて自分一人で出来るので、19才の頃から小説を書き始めました。
当初は販売会社の営業をやりながら、仕事が終わった後の夜中にコツコツと執筆をしていました。

その頃は主に短編小説を書いていましたが、ある時デビューするには長編を書かないと難しいと分かり、長編小説『背の眼』を書いて29才のときにデビュー。
それから現在まで1年間に2~3冊ペースで執筆を続け、先日発売された作家生活十周年記念作品『透明カメレオン』まで、10年間で24冊の作品を発表することが出来ました。

人を驚かせることが大好きだったので、子供のころはマジシャンになりたいと思っていました。
しかし不器用なのでマジシャンの道は難しい。
そんなときにミステリーと出会って、自分の作品の中ではマジシャンのように色々なことができる小説家になりました。
小説の中で「人を騙して楽しませたい」という内容が多いのも、そんな経緯の表れかもしれません。
マジックのように最後のカード一枚をめくると、全部のカードの色が一瞬で変わってしまうような作品を書きたいといつも思っています。

現在までに24冊出していますが、その都度、毎回挫折感があります。
新しい作品が世の中に出たときには、自分はすでに次の作品を書いている最中。
作品の後半になるとそれぞれの登場人物のキャラクターが出来上がり、自然に言葉や行動を起こして、自分はそれを書き写しているような感覚になって楽しいのですが、新しい作品に取りかかるときや前半を書いているときは、まだキャラクターの顔も見えないこともあり、毎回書き始めのころは挫折感を味わっています。

この仕事をやっていて一番うれしいのは、やはり作品を読んだ人から「これはおもしろかった」と言われること。
先日発売された『透明カメレオン』に関しては、以前直木賞を受賞したときよりもインタビューやテレビ出演の依頼が多く、驚いています。
この10年間に小説内で色々試したことの集大成として書いた作品なので、ぜひ読んでいただきたいと思っています。

◆『透明カメレオン』特設サイト
http://www.kadokawa.co.jp/sp/toumeichameleon/

◆『透明カメレオン』
http://www.amazon.co.jp/dp/404101428X

◆Twitter
https://twitter.com/search?q=%40michioshusuke

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