川柳と俳句の違い、説明できますか?
サラリーマン川柳などで有名な川柳と違い、俳句は、同じ五七五の十七音でも、17文字の中に季語を入れなければならない。
たった十七音で、その瞬間を切り取る。
俳句を知れば知るほど、日本の四季の変化を感じるという。
今日のスゴい人は、この俳句の世界で、北斗賞、俳人協会新人賞など数々の賞を受賞。
現在は、学校の授業やイベントで、俳句を通じて“季語”がもたらす四季の素晴らしさ、日本語の奥ゆかしさを老若男女幅広い層へ伝えている。
五七五の十七音に賭ける想いとは?
さあ・・・
俳人
堀本裕樹様の登場です!
「感性を磨こう」
僕は決して幼い頃から国語が得意だったわけでも、本の虫だったというわけでもない。
中学生の頃、なんとなく星新一さんや開高健さんにハマり、小説を読みだした。
僕よりもっと本が好きな人は、他に沢山いたと思う。
高校は進学校だったが、周りには絶対に勝てないと思うほど秀才がいた。
こんなにたくさん身近に秀才がいるなら、全国にはもっといる。そう考えると、勉強では絶対に勝てないと思ってしまった。
そのため、高校三年の受験の時期になると普通に受験勉強することを諦めて、テストの点ではない評価をしている学校を探したら、一芸入試を実施している学校があった。
“高校在学中になにかしら作品を創る”
これが一芸入試の評価基準だったので、好きだった小説を1本書いてみようと何度も何度も推敲して書き上げてみた。
すると、受かってしまった。法学部なのに。
法学部とは無関係な小説でも評価してくれたお陰で、無事に大学に受かった。
この時点で、僕はまだ俳句には出逢ってない。
俳句は、ただ、この小説をさらに磨くために始めた。
芥川龍之介、夏目漱石、歴史に名を残す文豪はみな、俳句を勉強していたからだ。
大学卒業後も、就職せずに小説を書いていた。
しかし、生活費を稼ぐためにバイトをしなければならない日々で、良い小説など書けるわけもない。
1年でその生活を辞めて、出版社に就職した。
この頃から、小説ではなく俳句を書くようになった。
小説に比べて、1本が書き上がるまでの時間が圧倒的に短いという理由で。
しかし、書けば書くほど、俳句の世界の奥深さにハマってしまった。
気付いたら、俳句結社「河」で修行するようになり、俳人として独立した。
“どうしたら俳人だけで独立できるのですか?”と、よく聞かれます。
僕は、俳句が好きというレベルではなく、生活の一部にすらなっている。
ただひたすら、自分から出てきた自然の言葉を大事にしているだけ。
そのためには、自分の感性を常に磨き、言葉を知ることも必要。
俳句には “季語”がある。
この季語を知れば知るほど、日本の四季のありがたさ、奥ゆかしさを知り、日本を知ることができる。
僕は、俳句を通じて日本を知ってほしい。
僕には、言葉を使う仕事しかできない。
しかし僕には、言葉がある。
◆堀本裕樹OfficialWEBサイト
http://horimotoyuki.com
◆堀本裕樹最新著書 『富士百句で俳句入門』
http://urx.nu/hZdD
◆堀本裕樹著書 『いるか句会へようこそ! 恋の句を捧げる杏の物語』
http://urx.nu/hZdI