難病・バセドウ病を乗り越え女子プロ・スターダムのチャンピオンになったスゴい人!
会場はDOT・TAILOR様のご提供

イジメ、登校拒否、レイプ、自殺未遂、難病・・・。
こんなにも壮絶な人生があるのかと思うほど波瀾万丈な人生を乗り越え、本日登場するスゴい人は、演劇と出会い、プロレスと出会った。

そして、彼女は今チャンピオンベルトを持っている。
2年前からドキュメント映画の撮影が行われ、ついに今年3月28日に公開される。
恥ずかしい半生を公表する代わりに彼女が出した条件は、
「学校に行けない子供達に講演活動をすること」

同じ立場の人間だからこそ伝わるものがある。
記事で伝えられる事は限られてしまうが、是非、彼女の気持ちを受け取って欲しい。

さあ・・・
プロレスラー
安川惡斗様の登場です!

「感謝を胸に」

父は単身赴任、兄は反抗期で家を出て行き、認知症の祖父と母との3人暮らし。
母が泣きながら祖父の世話をしている姿を見て、私は反抗期にも反抗できませんでした。

正義感が強すぎたせいか学校ではいじめられ、負けずに抵抗していたら更にエスカレートして、中学2年の時に4~5人の男性に公園で襲われました。
母には言えず、忘れようと思えば思うほど情緒不安定になって、気持ちをコントロール出来ない。
母から学校に行けないのは逃げだと言われ、母が私にしがみつき「こんな子に産んでごめんね」と泣くのです。
私はどうして良いかわからなくて、ヘラヘラ笑うだけ。
自殺しようと遺書まで書いて、塩素系の洗剤を2本と大量の薬を飲みましたが、気づいたら病院のベッドの上にいました。
親からは私より辛い子が沢山いると聞かされていたのでずっと堪えていましたが、通い始めたメンタルクリニックでやっと自分の感情に向き合えて、「私は辛い」と言って泣く事が出来ました。

ある日の放課後、教卓の上にあった忘れ物の舞台の台本を見ていたら持ち主が現れ、見学に誘われて行くと、代役をやらせてくれて、そこで演劇の面白さを知りました。
心も落ち着いて来たので環境を変えようと転校し、自分が解離性同一性障害である事も知り、自分の中にある人格は人より振り幅が広いだけだと思うことで、コントロールできるようになりました。

女子プロレスの舞台をしている時、愛川ゆず季さんに女子プロにならないかと誘われ、私も憧れていた戦う人間になれるのが嬉しくて、腕立て伏せ1回も出来ないのにやると決めました。
それから自分がバセドウ病であることを知りましたが、レスラーへの夢は諦めたくない。
ゴールドジムに行き大山峻護選手のレッスンを見た時、これだと思い、「腕立て伏せも出来ませんが女子プロレスラーになりたいです。宜しくお願いします」とお願いをしました。
そこから大山先生との1歩ずつのトレーニングが始まりました。

私の人生を知ることで誰かが変わるとは思わないけれど、変わるための1ピースにはなりたいと思う。
1回諦めそうになった命。
うつろに生きるのではなく、自ら活力を生み出す生き方をするのは結構怖いけど、やってみたら何とかなるものです。
多くの人の支えがあり今の自分がいます。
この感謝の気持ちは忘れたくありません。

◆「がむしゃら」 3月28日(土) シアター・イメージフォーラムにて公開 

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