14年前、大ブレイク中に惜しまれながら閉店したファッションブランド「セーラーズ」
その社長を務める女性が本日登場するスゴい人。
セーラーズは、ホイットニー・ヒューストン、ジャッキー・チェン、スティーヴィー・ワンダー、アーノルド・シュワルツェネッガーなど国内外の著名人が愛して着用し、マイケル・ジャクソンがオリジナルジャケットを作った事などで一大ブームとなり、わずか9坪の店舗で28億円を売り上げた。
しかし2000年、人気の絶頂の中惜しまれつつ閉店。
今年2014年5月には、14年の時を経てラフォーレ原宿に期間限定復活を果たした。
同店は、
エントランススペース1日平均売上 歴代1位、
期間限定ショップ売上坪効率 歴代1位、
期間限定ショップオープン初日売上坪効率 歴代1位
という記録を出し、再び注目を集めた。
突然の閉店の理由、そして今の想いを聞かせて頂こう。
さあ・・・セーラーズ創業者 三浦静加様の登場です!
「娘より1秒長く生きたい」
私は小学校の卒業文集で
「大きくなったら洋服店の女社長になってお金持ちになる。」
と書いていました。
2年生の時に、事業をしていた父が保証人として借金の肩代わりするために、一戸建ての自宅を出ることになったからです。
1972年に19才で独立。
ジーンズのお店を江古田に開きました。
売上は伸びていきましたが自転車操業で、仕入れと店の接客を一人でこなし、明日の食事代も無いこともありました。
そんな時に「セーラーズ」の看板と運命的な出会いをしました。
この「セーラーズ」のキャラクターをシャツにプリントしたところ、おニャン子クラブがそれを着てテレビに出演してくれて、全国的なブームになりました。
わずか9坪の店にお客様がすし詰め状態。
40人ずつ15分入れ替え制、お一人15万円までと制限を付けても1日2000人が限界。
その年の売上は28億円を記録しました。
マイケル・ジャクソンが来日中に幼児を巻き込んだ事件に心痛み、犯人逮捕に協力したいということで、うちのジャンバーにメッセージを入れて着てくださることになりました。
それから多くのハリウッドスターに着ていただき機会に恵まれましたが、2000年に店を閉めました。
46才の時、ハンディキャップを持って生まれた一人娘セーラーの為に生きると覚悟したからです。
未熟児で生まれたのですが、退院の日に医師から「もしかすると一生寝たきりになる可能性があります。」と宣告されました。
退院してからも激動の日々でした。
呼吸が止まり、何度も救急車で運ばれました。
医師からは経過観察と言われましたが、様子を見続けるなんて無理!
子供の脳神経外科医のいるアメリカで検査を受けることにしました。
何もかも手探りでLAへ渡り、病院で検査をしてセーラーが「脳性まひ」だとわかりました。
ショックというより、母親としてなにをすべきかがはっきりした気持ちでした。
幼稚園、小学校、中学校では、大きな壁にぶつかりながら多くの方々のご協力のお陰でセーラーも過ごしています。
どんなに遠い道のりでも、声を上げ続けることを諦めたくない。
自分にできることがまだまだあるはず。
ならばやるしかない!
これからは、セーラーの為にもセーラーが大好きなお友達や親御さん、そしてこれから生まれて来るハンディキャップを持った子ども達のためにも少しでも生きやすい世界を作ってあげたいと思っています。
叶うなら、娘より1秒長く生きたい!!
◆セーラーズホームページ
http://sailors.co.jp/
◆セーラーズFacebookページ
https://www.facebook.com/shibuya.sailors
◆著書「叶うなら娘より一秒長く生きたい!! ~セーラーズ母娘物語~」
http://www.amazon.co.jp/dp/4062185172
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。