本日のスゴい人は、日本人男子最速、プロデビューからわずか6戦で世界チャンピオンになった井上選手を育て上げた人物。
彼自身も元世界チャンピオンであり、プロデビューの際には「150年に1人の天才」と評された。
引退後にすぐにボクシングジムを開設し、それからたった十数年で男子3人、女子1人の世界チャンピオンを誕生させた。
指導者としてはもちろん、経営者としても有能でなければ成し遂げられるはずはない。
ただ、それだけで世界チャンピオンを何人も輩出できるほど甘い世界ではない。
興行成功と選手のキャリアアップを両立したマッチメイクをできるからこそ、
多数のチャンピオンを生むことができるのだ。
自らがプロボクサーとして戦うアスリートの世界にいたのにどうやって有能なジム経営者、プロモーターになれたのか?
彼の答えはシンプルだった。
「計画的に進めただけ」
さあ・・・大橋ボクシングジム会長 大橋秀行様の登場です!
「夢」
5歳上の兄がボクシング好きだったので、小さい頃から自然にやっていました。
おもちゃのグローブで毎回ボコボコにされて(笑)
小学校高学年の頃にはさすがに慣れてパンチをよけるのが上手くなりました。
中学1年の頃にはプロを目指し、既に世界チャンピオンを夢見ていました。
チャンスが多い軽量級を目指し、太らないように中学1年生から毎日1食だけの生活。
これは現役引退まで続けました。
当時から計画的でしたね。
兄もプロデビューしましたが、タイトルは取れなかった。
兄は子供の頃から足が速かったし、スポーツも出来たから、自分よりボクサーとしてのセンスがあったと思います。
でも、いつも平均レベルだった自分は才能に頼らずに努力をしなければいけないということが分かっていた。
自分がやるべきことを理解していただけ。
世界チャンピオンになった自分と兄との差はそんなものだと思います。
ボクシングジムは、引退を公表する前から着々と準備していました。
引退会見にはマスコミが大勢集まるので抜群の宣伝効果が期待できる。
それまでにジムの開設を絶対に間に合わせなきゃいけなかった。
会見での告知のおかげで会員がすぐにいっぱいになりましたね。
最初の5年間は、プロを育てるというよりボクシングを楽しんでもらい、会員数を安定させ、まずは経営基盤を作ることに徹しました。
しばらくして現役時代に一緒だった松本トレーナーを雇い入れ、それをきっかけに環境を整えていき、本格的にプロボクサーを育てていくことに。
それから数年後には最初の世界チャンピオンが誕生。
こんなスピード、あり得ないですよね。
でもそれは、常に未来のビジョンを意識して計画的に物事を進め、コツコツと努力していった結果だろうと考えています。
成功ばかりしているように見られますが、これまでいくつもの大きな挫折や失敗をしています。
しかしそのたびに考え、もがき苦しみ、努力することで、その失敗を打ち消すぐらいさらに大きな成果を生むことも経験しました。
だから失敗とか挫折が怖くない。
捉え方1つで苦しみも楽しみに変わることを知っているからです。
失敗も1つの経験。やってみないのはもったいない。
夢があるのであれば、まず失敗を恐れずに行動してみることだと思います。
失敗は恰好悪いとか、怖いとか言わずに。
◆大橋ボクシングジム
http://www.ohashi-gym.com/
※一部携帯では見られない可能性があります。