仮面ライダーシリーズは今や、スナック菓子のパッケージやテレビゲーム、ヒーローショー、パチンコ、パチスロなど、テレビ以外にも様々な場面で親しまれている国民的ヒーロー。
中でも本日登場するスゴい人が演じた仮面ライダーXは正式な手持ち武器を装備した初のライダーで、ベルトやアイテムを使って変身したり武器をベルトに装着したりするなど様々な新要素で仮面ライダーのイメージを一新させた作品となった。
俳優として、仮面ライダーだけでなく数々の作品で長年にわたり活躍を続けている彼だが、幼い頃は不遇を経験していた。
しかし、その経験こそが俳優には必要だと語る。
さあ・・・俳優 速水亮様の登場です!
「我ことにおいて後悔せず」
幼い頃、家庭の事情で千葉の祖父母の元で生活をしていました。
母は出稼ぎに行っていて、年2回会う程度でした。
凄く印象に残っているシーンがあって、母が木更津から横浜へ出稼ぎに行く時「また来るね」と言って船に乗り込むんだけど、私は一回も泣いたことがありませんでした。
今思うと、もし自分が寂しいと泣いたら母や祖母が悲しくなるのを子供ながらに分かっていて、我慢をしていたんです。
学生の時は毎日誰かと喧嘩をして戦っていて、将来はプロレスラーになりたいと思っていました。
街を歩いていて人に振り向かれる様な存在になりたいと考えていました。
とにかく目立ちたがり屋でした。
学校を卒業後、一度は就職しましたが、本当にやりたいことが分かりませんでした。
そんなある時、親友が新聞に載っていた新人俳優を見ながら「こいつよりお前の方がよっぽどいいよな」と言ったんです。
その瞬間「これだ」と気が付き、すぐに役者を目指して上京しました。
そして数え切れないほどの役柄を演じてきた後、仮面ライダーXの役を頂きました。
大役のプレッシャーよりも、自分がヒーローを演じられる事が嬉しかったです。
仮面ライダーを演じていて過酷だったのは、幼い頃に2度高い所から落ちた経験から高い所が全然ダメで、高い所に行くと膝がガクガクするんです。
しかし撮影の時には仮面ライダー姿で膝が笑っているなんて言えません。
だから飛び降りてって言われれば、嫌でも飛ばなきゃいけない。
最終的には高所恐怖症を克服し、責任を持って最後まで演じ切りました。
私は幼い頃に不遇を経験したからこそ今の自分があると思っています。
私は、俳優として向いている人は不幸な幼年期を過ごしている人間だと思うのです。
そういう子は、物凄く注意深く大人を見ている。
人間観察を小さい頃からやっているから役者が向いているのだと思います。
不幸だ不幸だと言う人がいますが、不幸は必ずどこかで幸運に繋がるんです。
悲劇のヒロインに酔うのではなく、一番不幸な時を真剣に生きている人には絶対幸福が向いてくるんです。
不幸を幸運に繋げるには、行動する事や努力する事が大切。
そして、どんな事があろうとめげずに前向きに生きるんです。
今が本当にしんどかったら嬉しいと思ってください。
だって、後で何倍にもなって自分に返ってくるんだから。
◆「かえってきたヒーロー 東京公演 ~遙かなる変身~」
日程:2014年10月18日(土)
会場:吉祥寺 CLUB SEATA
※申し訳ございませんがチケットは完売しております。
http://wilderness-plan.com/?page_id=539
◆「速水亮 クリスマディナーショー」
日程:2014年12月6日(土)
会場:ラ・フォルテ
http://wilderness-plan.com/?page_id=566
※10月18日(土)チケット発売予定です。
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。