フルオーダーメイドつけ牙製作の第一人者のスゴい人!

きゃりーぱみゅぱみゅがアパレルCMなどで着用して話題となった「つけ牙」
このつけ牙を製作したメディカルアーティストのスゴい人が本日登場する。
彼はもともと、金歯や銀歯、入れ歯、矯正器具などを作る歯科技工士である。
また、人工補綴(ほてつ)物で、癌や外傷または先天的な原因による人体の奇形や欠損している部分を補綴する技術者“アナプラストロジスト認定技術者”でもある。
2004年にはエピテーゼ(顎顔面補綴)の技術を習得し、諸外国では既に一般的でありながら日本にはまだ浸透していないエピテーゼの必要性を人々へ伝える活動を行っている。
彼はなぜ、“牙師”になったのだろうか?
さあ・・・FANG SHOP 牙師 SUMIO様の登場です!

「日々精進」

もともと歯科技工士として歯科医院に勤務していたのですが、患者さんのために良いものを作ろうとすると医者からは「もっと手を抜け」と言われ、親戚からも「今どき職人気質なんか流行らない」なんて言われていました。
歯科技工士の仕事はお金はもらえるけれど、僕はお金をもらっても全然楽しくなかったんです。
勤めていた病院を辞めて、半年間名古屋でエピテーゼの技術を学びました。
以前に業界の専門誌でエピテーゼ特集を見て、「歯科技工士がこんな事をやっているんだ、すごいな。」と思って興味を持っていたのです。
その後、さらに技術を磨き、大学病院の患者さんにエピテーゼを作ったのですが、僕には人の不幸でお金稼ぎをすることはできなくて料金は頂いていません。
エピテーゼは海外では一般的ですが、日本ではまだ認知度が低いのが現状です。
様々な理由で顔や体の一部を失った方にとってエピテーゼは無くてはならないものですが、現在の日本では装身具として扱われ、保険の対象外となっています。
僕がお客さんの目の前で牙を作るのは、エピテーゼについて知ってもらって技術を見てもらうためでもあるんです。
牙が下手な人にエピテーゼを作ってほしいと思わないでしょ?
だから、いつもお客さんの目の前で一つ一つ真剣に作っているのです。
牙を作るきっかけは、知人の紹介で「量販店で売られているのとは違うかっこいい牙を作ってほしい」という依頼を受けたことでした。
その方のために作った牙が話題になり、イベント会場で出張牙製作をするようになりました。
知人に背中を押されて店を出して3年になりますが、実際最初は牙の売り上げだけではやっていけなくて、半年前までは住む家もなくてネットカフェで生活していました。
辞めようと思ったこともありました。
でも、周りの人たちが「仕事が無い時にはうちの店でバイトしな」と言ってくれたり、僕のエピテーゼへの想いも知って支えてくれる人がたくさんいるので、何とかやってこられました。
本当に皆さんには感謝しています。
夢は、僕が死ぬまでに法律が変わってエピテーゼが保険で作れるようになって、「私の顔SUMIOに作ってもらったの」と自慢してもらえるようになることです。
エピテーゼを付けた方も、つけ牙を作りに来る方も、みんな鏡を見て笑顔になってくれます。
皆さんの笑顔が、僕にとって一番の報酬です。
今、僕は人生で一番貧乏だけど、今が一番楽しいです。

◆FANGSHOP
http://fangshop.jp/

◆FANGSHOPFacebookページ
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◆ニコニコ生放送「牙師SUMIOのデンタル110番」
次回放送は本日6月9日(月)20時から!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv180575986?ref=ser&zroute=search&keyword=%E7%89%99%E5%B8%AB

※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。

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