本日登場するスゴい人は、“釣り”という分野のプロフェッショナルであるプロ釣り師。
彼が活躍するフィールドは幅広く、ライターとして釣り専門誌や一般誌での連載の執筆、プレーヤーとしてテレビ番組や雑誌への出演、そして、釣りを扱うテレビ番組のディレクションなどを行っている。
大学を卒業後すぐにフリーで仕事を始めたが、当時はまだ釣りの世界にプロのいない時代だった。
趣味を仕事にしたスゴい人の仕事法とは?
さあ・・・フィッシングライター 村越正海様の登場です!
「スタートは1字1円から」
小さい頃から釣りは好きでしたが、大学までは釣りで生きていけるとは思っていませんでした。
大学生時代、人に勧められて釣り専門の新聞に記事を書くようになりました。
文章は1字1円、写真は1枚100円で、初めて原稿料をもらいました。
趣味だった釣りからお金が生まれたことで、未来が拓けたように感じました。
地道に記事を書き続ける中で釣り専門誌や一般誌からも声をかけて頂いて連載を持ち、今度はテレビやビデオなどの映像の仕事を頂くようになりました。
釣りは特殊な世界だから、番組を作るためには専門家がサポートしないと成り立ちません。
また、釣りというのはスポーツのようなもので、一口に釣りと言っても人によって得意な釣りの種類は様々なのです。
だから私は、「釣りというキーワードに関しては何でも任せてください」と言える便利屋を目指してあらゆる種類の釣りをできるようにしましたし、プレーヤー、ライター、ディレクションやプロデュースなど、釣りのことならなんでもできる“釣りのプロ”を目指したのです。
どんな役割でもいいので、釣りと関わって仕事をしていければと思っていました。
それから、釣り用品のメーカーからアドバイザーやプロプレーヤーとしてのお話を頂き、30年近く活動を続けてきました。
誰もやっていないことをやるのはもちろん不安はありました。
ただ、私は大学を卒業してすぐにフリーで仕事を始めたので、就職をしていないことがプラスになったのかもしれません。
お金がなくて大変でも、仕事をすればお金がもらえるので、仕事があることだけで満足できました。
20年前はサッカーのプロはいなかったし、もっと昔は野球でも生活できると思われていなかった。
時代が変わると、職業になるなんて思いもしなかったものが仕事として成立するのです。
今は職業として成立していなくても、好きな分野を突き詰めていけば生きていくくらいはできると思い、続けてきました。
私も昔は文章を書くのは大の苦手でしたが、面白い文を書けなくても文法だけは間違えないように勉強したり、新聞を読み比べたりして、トレーニングをしました。
「この道で生きていきたい」という気持ちがあれば努力できるものです。
今後は、釣りのプロの存在を世の中に広め、後輩たちの時代には、釣りに関してプレーヤーでもライターでもどれを選んでも生活が成り立つようなレールを敷いていきたいと思っています。
◆村越正海の釣り日記
http://blog.goo.ne.jp/murakoshism
◆オフィシャルサイト
http://www.seikai.info/
※上記サイトは、一部携帯では見られない可能性があります。