発展途上国において20年間にわたり約20万人の人々を支援し続けているスゴい人!

本日登場のスゴい人は、アジアの国々で多岐にわたる支援事業を行うNPOを立ち上げた。
彼の師匠は、ゴミ捨て場で暮らす子ども達だという。
決して上から目線ではなく、ボランティアをしているという気持ちも皆無である。
ボランティアが根付いていない日本で活動する苦労はあるというが、個人で約10年間活動後、1999年に団体を設立、以来、途上国においては教育支援やインフラ整備、物資支援、エイズ患者支援、地雷被害者支援などを通じて20万人以上の人々への支援を行っている。
気持ちを寄せることは大切だが、それだけでは本当のボランティアでは無いと彼は語る。
ボランティアの心を形にするには資金は必要不可欠であり、この団体は毎年1億円近い資金を投じてアジアの各国へ支援を行っている。
彼が継続して支援活動を行うその動機とは?
さあ・・・NPO法人アジアチャイルドサポート代表理事 池間哲郎様の登場です!

「真剣に生きる」

僕の今の活動の原点を考えてみると、幼いころの経験にあるとわかったんです。
戦後すぐに沖縄で生まれ、自然の多い本部町で育ち、中学生の時にコザという米軍基地の近くに引っ越し、そこで米兵達の蛮行を目の当たりにしてパニックを起こしました。
何をしても本土送還で無罪。
自分を守るために高校から空手を習ったのですが、道場に来ていたアメリカ人は紳士でした。
自分が知っていたアメリカ人とは全く違ったので、こんなに立派なアメリカ人もいるのだと驚きましたね。
1972年5月15日。
沖縄が祖国復帰した時に不思議な事が起きました。
それまでは教育の中で君が代や日の丸を大切にしていたのですが、復帰後、突然教師から反日教育が敷かれたのです。
日本軍が沖縄の人達へ虐待をしたと教えられました。
22歳の頃、今上天皇(当時、皇太子殿下)がひめゆりの塔に献花された時、壕に潜んでいた左翼から火炎瓶を投げつけられました。
陛下はご自身より案内役の女性を心配され、危険な目に遭われていながらその後のご予定も全て変更することなくお参りされている姿にビックリすると同時に感動しました。
それを機に教育を疑い、日本の歴史を調べ始めたのです。
そうしたら驚くことに、アジアには、日本人を尊敬し、日本兵の遺骨やお墓を守ってくれている国が沢山あることを知り、一人でも多くの日本人に本当の歴史を知って欲しいと心から思いました。
NPOの活動を始めてからフィリピンでゴミ捨て場にいた女の子に夢を聞いたら、「大人になるまで生きること」と言われ、衝撃を受けました。
「私は何をしているのだろうか。適当に活動していては駄目だ。本腰を入れよう」
と決断しました。
36歳の頃、カンボジアのゴミ捨て場で、5歳ぐらいの子供が必死になってゴミを拾っている姿を見ていたら、泣くような人間じゃないのに一気に涙が噴き出してきました。
こんな小さな子供が劣悪な環境にもかかわらず今を必死に生きている。
尊敬と感動が湧き上がり、真剣に生きて行かないとこの子たちに対して失礼だし、生まれてきた自分の命にも失礼だという思いが、深く心に刻まれました。
僕は、異民族の支配を直接肌で味わっているから彼らと育った境遇が似ています。
だから、同じ目線に自然と立てるのです。
アジアのサポートは今後も続けて参りますが、これからの20年は日本人に本当の歴史を知ってもらう活動を行い、恩返しをして参ります。

◆NPO法人アジアチャイルドサポート
http://www.okinawa-acs.jp/
※一部携帯では見られない可能性があります。

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