渋谷区コミュニティバス“ハチ公バスのうた”を作ったスゴい人!

渋谷区コミュニティバス「ハチ公バスのうた」、さっぽろホワイトイルミネーションテーマ曲をはじめ、最近ではアプリのテーマソングなどを作曲する傍ら、米米CLUBジェームス小野田主演 “江分利満氏の優雅な生活”、吉川晃司主演ミュージカル“SEMPO”、沢田知可子20周年コンサートなど、ピアニストとしても多数のステージで活躍するスゴい人が本日登場する。
現在では幅広く活躍している彼女だが、学生時代はピアノがあまり上手ではなかった。
また、作曲家を目指す人は作曲家の先生に弟子入りをするのが一般的であるが、彼女は全く異なる道のりで作曲家の世界を目指した為、周囲の人からはプロになるのは無理だと言われていたという。
さあ・・・ピアニスト・作曲家 松浦美佳様の登場です!

「人と違うことを活かす」

5歳の頃にピアノを始め、その頃から人や物の音楽が聴こえるようになりました。
誰にでも聴こえているものだと思っていたので、自分だけだと気付いた時はすごく孤独でしたね。
作曲家になりたくて地元の音大に入学しましたが、ピアノは決してうまい方ではありませんでした。
ただ、卒業演奏会で自分の作った曲を弾いて評価していただき、この道で生きられたらどんなにいいだろうと思いました。
卒業後、学生時代にアルバイトをしていた大手スーパーに就職しました。
音楽から離れてみると自分が自分でなくなってしまうようで、辛くてしかたありませんでした。
気持ちを紛らわす為に、とにかく頑張って仕事をするのですが、仕事でどんなに頑張っても心は満たされず、褒められても全然嬉しくありませんでした。
そうやって2年が経過したある日、過労で倒れてしまいました。
入院中に退職を決意し、やるなら絶対に世界に出たいと思い、アメリカに語学留学をしました。
滞在中にチャリティーコンサートを開催し、周りのみんなが応援してくれたとき、音楽を通じて自分が社会の役に立つ事ができるかもしれないと思うようになりました。
最初のアルバムを録音してからライブハウスでCDの手売りを続け、スリランカのボランティア活動・チャリティーコンサートをしていました。
この頃に、同じくスリランカ支援をしている歌手の沢田知可子さんに出会い、ミュージカルなどのお仕事をいただけるようになりました。
パーソナルソングを作るようになったのは、3年前に歌舞伎町でライブをしていたときの事でした。
アンコールを頂いたものの、曲を用意していなくて、その場にいたお客様から聴こえる音楽を弾いたのです。
それが口コミで伝わって、「自分の音楽を聴いてみたい」と言ってくださる方が増え、音楽セラピーをするようになりました。
子どもの頃は、頭の中に湧き出てくる音楽が気になって人の話を聞けずに叱られるなど、“周りの人と違う”ことで苦労しました。
無理やり、他の人と同じようにしようとしたこともありました。
でも、パーソナルソングを喜んでいただけて仕事に活かす事ができるようになったので、ありのままに生きることで人の役に立つことができると思えるようになりました。
これからは、私に聴こえているものを世の中に還元していきたいです。
どんな人からも、みんな美しいメロディが聴こえるんです。
ですから、自分に自信を持てず、悲しんでいる人に、その人自身の音を聴いてもらうことで、元気を取り戻してもらいたいと思っています。

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