自ら開発した発熱しない特殊なレーザーを用いた治療方法で世界中を驚嘆させ続けているスゴい歯科医がいる。
歯周病になったら抜歯するのが一般的な治療法だが、本日のスゴい人は、血液から幹細胞を取り出し、歯を再生させるという全く新しい治療を行っている。
年間の手術の件数は700件を超え、手術時間は平均4~5時間、長いものは12時間も要する。
彼が歯科医師になったきっかけとは?
さあ・・・吉野歯科診療所 吉野敏明様の登場です!
「日本の技術を世界へ」
父も歯科医をしていて、世襲するのは嫌だったので、航空保安大学、防衛大などを受けたのですが、運命なのか、受かったのは歯科大だけ。
歯科医になり始めの頃、「お前は俺の事をわかっていない。1度俺と仕事をしてみなさい。」
と父から言われ、嫌々ながら父の講演を徹夜で手伝いました。
講演を終え、懇親会の席で、本に出てくるような素晴らしい人達が父に感謝の挨拶をしに来たのです。
何者なんだと驚きました。
「一緒にやらなくてもいいから俺から盗め!」と言われ、それからは親子の縁を切り、師弟関係となりました。
20年前、ある患者さんの神経を切ってしまう医療事故を起こしました。
通常、神経は1本なのにその方は4本もあり、当時の技術では誰がやっても発見できなかった事故。
でも、これは言い訳になるので、その患者さんには毎回「私のせいで麻痺をさせてしまい申し訳ありません」と謝り続け、治療費も一切いただきませんでした。
自分が開業する時、その患者様から言われました。
「私を麻痺させたのは許せない。だけどお前は毎回謝る。言い訳をしない。こんなに信用できる人間は他にいないから、お前の医院に通いたいんだ。」
涙が出るくらい嬉しかったです。
最終的にお許しを頂くまで18年かかりましたが、今でも私の軸はブレさせたくないので謝り続けています。
幹細胞による歯周病治療は、私が昔から気になっていた独自の治療法を、歯科医師の山本敦彦先生のレーザーと組み合わせたら出来上がるのではないかと試みたのがスタート。
世界へ発信しようとしても、日本人歯科医だからというだけで門前払い。
世界で凄いと言われている人の所に行き、目の前で見せて納得してもらいました。
すると、以前は見向きもされなかったのに、あっという間に多くの人から関心をもたれるようになったのです。
40歳を過ぎ、家系図を父に見せてもらいました。
1738年から続く代々医者の家系でした。
人はそれぞれの役割を全うするために生まれ変わり続け、成功の体験を積み重ねるんだと思いました。
近々、海外の大学と日本の開業医の僕等が共同研究を論文にまとめます。
これは世界初の試みです。
歴史上これまで日本は海外からの技術を学んできましたが、僕らは日本の技術とテクニックを用いた治療法を世界に広げていきます。