“勉強したいと願うすべての子供たちが勉強できる世界に”
こう掲げて、学生たちから使い終わった教科書を集め中古教科書として再び学生へ販売し、その収益を開発途上国で学習機会に恵まれない子供たちへの教育支援に役立てる活動がある。
なんと、この“STUDY FOR TWO”という活動はある1人の大学生が在学中に立ち上げ、今や、300人を超えるメンバーが活動する団体となっている。
なぜ、学生のうちに世界を視野に入れた活動が出来たのか?
彼が活動を始めたきっかけとは?
さあ・・・学生社会起業団体 STUDY FOR TWO代表 石橋孝太郎様の登場です!
「気づいた人にやる責任がある。」
僕は、本当にごくごく普通の人生を歩んでいました。
家も、親の稼ぎのほとんどが僕ら2人の兄弟の学費に消えてしまうくらいで、決して裕福な家庭ではありませんでした。
大学は奨学金制度を活用させてもらい、入学しました。
ゲームのモンスターハンターをして、女の子と遊び、バイトをする毎日。
ごくごく、普通の学生でした。
きっかけは、早稲田塾という学習塾の竹中平蔵氏による3ヶ月の経済学プログラムで、香港に研修旅行に行ったことでした。
大学のつまらない授業に嫌気がさしていた僕は、ココで課外活動の楽しさを知ったのです。
これがきっかけで、アジア諸国をバッグ一つで旅することに喜びを感じるようになりました。
学年が変わって教科書を買う時期に、思った以上に教科書が高くて両親に言い出せなかったのです。
この気持ちを先輩に話したところ、なんと、教科書をもらえたのです!
見た目は中古ですが、中身は一緒。
「これだ!」
中古の教科書ってブックオフにはないし、街の古本屋でも目当ての教科書はなかなか見つからない。
ならば、教科書専門の中古本販売をしようと考えました。
そして、この中古の教科書を流通させて得た収益をすべて、ラオスの子供たちのために送金しようと思いました。
僕が大好きな旅行で見た風景と、僕が経験した、お金がなくて不便だということが、ひとつのビジネスとして融合したのです。
「気づいた人が行動を起こす責任がある」
これは僕が好きなコトバです。
僕は、旅行を通じて現地の子供達の悲惨な状況を知りました。
そして、僕が学生として中古教科書を流通させることで、たとえそれが小さな一歩だとしても彼らを救うことができると気づいたのです。
今年は、約300万円をラオスの奨学金支援活動に寄付できる見込みです。
僕が学生から社会人になったとしても、
僕らが生んだ“STUDY FOR TWO ”という活動は、永続して欲しいと願っています。
だから、僕らがいなくなっても活動を続けられるよう、“活動の仕組化”が今後の僕らの課題です。
気づいてしまった以上、僕らはやるしかないし、やり続けるしか道はないのです!