元々、世界各地で行われていた指と手先のみをつかって表現するダンススタイル“Digits”“FingerTutting”を日本人向けにまとめ、独自のアレンジを盛り込み、“フィンガーダンス”として確立させたのが、本日登場のスゴい人!
日本においてのフィンガーダンスのパイオニアとして、ドコモやパナソニックのCMをはじめ、多数のテレビ出演を果たし、活躍の場を広げている。
しかし、彼は、手先の器用さでは自信があったにも関わらず、始めは驚くほど指が動かせず落胆したという。
「最初は全くできなかった僕でさえ練習でここまでになれたのだから、誰でも出来るはずだ」と彼は言う。
彼の目指すフィンガーダンスのあり方とは?
さあ・・・フィンガーダンサーK.E.N-DIGIT様の登場です!
「諦めない」
元々僕はカウンセラーになりたかったんです。
当時、僕の周りには心の病気を持っている人が多くて、近くにいても力になれない悔しさがあり、彼らの手助けになれる方法をいつも探していました。
しかし、人助けをしようと頑張っていくうちに段々とエネルギーを使い果たしてしまって、自分はこれから何をすべきか路頭に迷った時期がありました。
その時に出会ったのがストリートダンスでした。
全身を使ったパフォーマンスで人に楽しんでもらうのもカウンセリングの一種になるんじゃないか?
そう思い、始めるキッカケをくれたダンサーさんの元で日々レッスンに明け暮れました。
そこで、先生の得意技であるフィンガーウェーブ(フィンガーダンスの基本技)をこの時期に覚えました。
ある時先輩に「海外ではこういう指の動きが流行っているんだ」と、他のバリエーションも色々と教えてもらいました。
それが、フィンガーダンスの前身である「Digits・FingerTutting」との出逢いでした。
フィンガーダンスの魅力は、道具も場所も必要なく手先指先だけが動けば誰でも出来るところ。
日本人にとっての趣味や特技の選択肢を一つ増やしたいと思い、のめりこんでいきました。
当時YouTubeにアップされていた数百もの動画を研究し、練習を積みました。
激痛を伴い、涙がにじんでしまう程の指のストレッチも毎日続けました。
今こうして日本の第一人者として認知していただけるようになりましたが、まだまだ通過点です。
自分では特別センスが良いわけではないと思っていた僕が第一人者として認めてもらえるようになったのだから、フィンガーダンスは、地道な練習を続けていれば誰でも必ず出来るようになります。
これからもっと日本中に広め、若者だけでなく、子どもやお年寄りにも楽しんでいただけるようなものにしていきたいです。
振り返ると、日本では知名度が低い為に仲間もほとんどおらず、孤独や無関心に耐えながら黙々とやってきました。
しかし今では、多くの支援者や応援してくれる人、僕の作品を待ち望んでくれるファンも増えて、
「これまでやってきたことが正しかったんだ」
と自信を持てるようになってきました。
皆さんも、自分が信じる道は決して諦めず、どんな状況でも続けていってください。
生きてさえいれば、いつかきっとそれが花咲くはずです。