70年代から数々のミリオンセラーを達成し、今なお、シンガーソングライターとして第一線で活躍するスゴい人が本日登場する。
「家族の知人にテレビ関係者がいた」そんなことがデビューのきっかけだった。
デビュー曲はそれなりにヒットしたものの、浮き沈みの激しい芸能界。
多くの人が歓喜と苦難を繰り返す姿を見て、常に物事を冷静に受け止めることが出来るようになった。
そして、数年後に、あのアニメの主題歌と出会い、大ヒット!
それから30年経った今も彼女は歌い続けている。
一体どうしたら、そんなにも長い間第一線で活躍し続けられるのだろうか?
さあ・・・シンガーソングライター 杏里様の登場です!
「争いごとは何も生まない」
子供の頃から、辛い時も悩んでいるときもいつも音楽が救ってくれた。
自宅でピアノの弾き語りをしていたら、たまたま家族の知人であるテレビ業界の方が聞いていた。
それから、レコード会社や芸能事務所を紹介され、あっという間にデビューしてしまった。
「音楽の仕事をしたい」「英語の勉強のために海外留学をしたい」というのが、当時の夢。
新人としては異例のロスでのレコーディング。2つの夢がいっぺんに叶ってしまった。高校2年生だった。
「人の運命は決まっていて、自分を信じ、それに逆らわなければ、自然とチャンスは来てくれる」と感じた。
しかし、デビューアルバムはすぐには受け入れられなかった。
そして、数年後にアニメの主題歌「CAT’S EYE」と出会う。
このヒットによる周りの関係者の変化は、まさに嵐のようだった。でも、自分自身は自然と冷静で居られた。
芸能界が自分のキャパを超えるような厳しい世界であった事がデビュー後に、大人として成長させてくれたからだ。
それ以降は多くのヒット曲に恵まれたが、次に「新たな目標」が生まれた。
「アルバムでもミリオンセラーを達成する」
アルバムで「100万枚を売る」ということは、並大抵のことではない。でも、絶対に実現したいと考えていた。
1つ1つ作品を積み上げるごとに、メンバーやスタッフと試行錯誤や努力を重ねていき・・・。
ついに、アルバムでもミリオンを達成することが出来た。
このプロセスの中で気が付いたことがある。
「自分の利己を推し進めるためだけに争っても、何も生まれない」ということ。
良い作品を作るためには、メンバーやスタッフ、レコード会社との間で衝突することがあり得る。
でも、それだけでは先に進まない。時には、「老獪な交渉術」で乗り切る。そんな大人の対応も必要。
そのためには、まず「人の話を聞くこと」。
よく「キレる人」がいるが、そんな人にアドバイスをすることがある。
「キレる」ということは、相手を認めず、人間関係を壊すということ。それでは、何も生まれない。
頭の中に団子を5つほど持っているイメージをして、何か人から言われてイライラしたら、それを1つずつ食べてみて欲しい。
そのままでは受け入れられないような話も、餅々した団子を咀嚼するイメージをすると、不思議と冷静に対処できるものなのです。