本日はロボットデザインの第一人者が登場する。
これまでに開発したヒューマノイドロボットは、数々のラグジュアリーブランドとコラボレーションを果たし、現在では日本から世界へ発信する新型ビジネスモデルとしてロボットを開発している。
その活躍はロボットデザインだけにとどまらず、世界初の黒い機体で話題を呼んだ「スターフライヤー」のトータルデザインも行った。
ロボットデザイン、そしてロボットベンチャーを志したきっかけとは?
さあ・・・フラワー・ロボティクス株式会社代表取締役社長松井龍哉様の登場です!
「それがあれば世界は素晴らしい」
小さな頃からモノを作ったり、新しいことをゼロから始めたりすることが大好きでした。決まった事には全然興味なく。。。小学校時代、美術部が無く、季節ごとのポスターを描くという条件を学校にプレゼンして美術部をスタートさせました。最初のベンチャー精神はここで養いましたね。
その頃は、友人の兄貴が秋葉原のジャンクパーツで無線など作るのを見て驚いたり、アメリカ生まれの塾の先生がパソコンの話をしてくれたり、「わお」の連続でした。
高校時代、デザイン会社に研修へ行き焼酎のボトルデザインが出来る工程を経験。美しいデザインが仕上がり、工場で量産、日本中の酒屋さんに配達されていく。そしてテレビにその焼酎のCMが流れる。物を作るだけではない、社会に流通する「凄み」に震えました。物は仕組に生かされると気付きました。
91年大学を卒業し、仲間と「10年後は21世紀、22世紀に評価されるぐらいの物を作りたいね」と話していました。
20世紀の一般製品で言えば、「車」と「パソコン」は全くゼロから産業を創出。
新しい道具は新しい概念を作り、新しい市場を作る。
T型フォードやAppleIIは新産業を切り開いた製品です。産業創出は人類への貢献、そんなダイナミズムを21世紀に興せば22世紀に評価される物を作れるぞ、と夢を育んでいました。
それから10年後、フラワー・ロボティクスというロボットのベンチャー企業を興しました。ロボットはこれからの日本が世界で勝負できる数少ない分野です。車やパソコン同様、新ジャンルを築く可能性に満ちています。
様々な専門家と共同で技術開発を行い、販路を築くことは容易ではないですが、充実感があります。創業から10年、今も新しい課題ばかりですが。。
私は単にロボットを開発することにほとんど興味を持っていません。
ロボットを使った新しい産業を築く事、わくわくする仕事が増え、もっと言えば多くの人の人生が肯定的ですばらしく思えるようにする事に自分の与えられた人生の意味を見いだしています。
JUST AS WONDERFUL―それがあれば世界は素晴らしいー
そんなロボットを世界に届ける事が私の天命です。