
“情報は一冊のノートにまとめなさい”これは、2008年に発売され、売れに売れたビジネス書。続けて2009年にも上位に数々のノート術の本がランクイン。この流れでノート本というジャンルが確立され、ビジネス書の世界に、ノート本ブームが起きた。すべては、ある出版社の編集者、ひとりの男が産み出した。この男が世の中に出したノート本の数、70万部。勉強がブームの時代、消費者が強く求める何かがノート本に隠されている。さあ・・・ダイヤモンド社編集者 市川有人様の登場です!「ノートは自分の分身」昔から、旅行に行ったりお店のショップカード、珍しいチラシを目にする度に手に取り、それらを収集していた。地味なコレクター。これらを取っておきたくて、ノートに糊で貼るようになった。思いついたことは、何でも自分のノートに書き溜めていた。やりたいことや行きたいところ、読みたい本や映画、将来の目標…。“自分の過去を残しておきたい”ノートは知らず知らず増えていき、何冊も目的に応じて使い分けるようになっていた。自分なりにノートの使い方を工夫するようになった。そして、もっと効果的な使い方を知りたいと思うようになった。そうした思いが1冊の本に結実する。最初に担当したノート本はいきなり30万部のヒットを記録。その後もヒットは続いていく。似たような本が次々と登場し消えていったが、自分の作った本は常に売れ続けた。なぜなら、自分は日本一ノート術について考えている編集者だという自負があったから。アイディアノート、旅行ノート、ライフログノート、新聞スクラップノート、レストランノート、ヒット本の分析ノート、売上データノート…。ノートは7冊使い分けている。そんなことをやっている編集者は、日本に一人もいない。ノートに書くこと、その記録によって自分が成長していることも実感していた。ノートの偉大さを、誰よりも実感しているという強み。本のヒットのおかげで、中学生からご年配の方まで毎日御礼のハガキをくださるように。“ありがとう!”が詰まったハガキを見ながら、ノート術は年齢を問わないと実感した。自分のために記録するノート、子供のために記録するノート、愛する人のために記録するノート。生活を記録すれば、大切な時間はノートの中に閉じ込められていく。ノートをうまく使ったその人の人生はきっと豊かになる!それに気づいたとき、ノートの可能性は無限に広がった。単なるツールではなく、自分の手足になるものだと。これからも、人生を豊かにするノート本を作っていきたいです。