重度のカナヅチからイルカとの出会いでフリーダイビング世界一になったスゴい人!
地下鉄サリン事件、卵巣腫瘍、二度の命に関わる経験が彼女を勇気溢れる前向きな女性に変えた。
そして彼女はフリーダイビングに出会った。
海の底、深く深くで感じる自然との調和。命の根源に向いひとつの生命体に戻っていく。
自分と水の境目がなくなってそこから再び水の上を目指す。
自分の極限に挑む今、生きる喜びの中・・・彼女は世界一になった。
さあ・・・AIDAフリーダイビング世界選手権2010沖縄金メダリスト、平井美鈴様の登場です!

「生きる喜び」
神秘的な小笠原を深夜番組で見て、人生に一度は行ってみたいと思い、主人と旅行。
島の女の子が野生のイルカと泳いでる姿を見て、心の中で何かがはじけました。
私はカナヅチだけど、野生のイルカと泳ぎたい。
それから毎年、小笠原に通い旅先で知り合った女性との沖縄旅行の帰りに飛行機トラブル。
1時間動かない。隣の男性とお互い何をしに沖縄へ来たか・・・なんて、何気ない会話がスタート。
彼はフリーダイビングの日本代表選手で、練習に来ていました。
「イルカと泳ぎたいので深くもぐれるアドバイスを下さい」と聞いてみたら
フリーダイビングが一番の近道だと・・・羽田まで熱烈なフリーダイビングの話。
羽田に到着したら、フリーダイビングサークルへ電話してくれる程。
この時はその行動力に圧倒されるだけで、やろうとは思いませんでした。
後日フリーダイビングの写真やDVDが送られてきたり、大会に呼んで頂いたり。
ウエットスーツを着た人間が海中に溶け込んで行く姿を見ていると、1つの海洋哺乳類に見えて何て美しいんだと思いました。とてつもなく重度のカナヅチで、5mも怖いと思った私がいつの間にか18m潜ってる。
泳げなかった自分の体。
一体何処まで潜れるのかという好奇心が沸いてきた。
フリーダイビングは潜れば潜る程、人がいる所、空気がある所からわざわざ遠ざかり、本当に危ない所に
1人、身を1つで潜って行くもの。
それは神秘的で達成感もある、素敵な体験。
帰りは酸素が殆ど無く、苦しい中、皆がいる所まで安全に生きて帰らないといけない。
お迎えのダイバーが現れ、水面に出て呼吸を2、3回。
この時、生きているんだという事を深く感じる。
こんなに生きている事が有難いと思えるスポーツは無いでしょう。
生き急いでるよねと言う人も結構います。
確かにと思いながら、来年私は生きてないかもしれないと
思っちゃうんです。
だから、生きている喜びをたくさん、たくさん感じて今を生きてます。

明日死ぬとしても悔いはありません。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう