【伊藤 洋三郎】30年以上にわたりあぶない刑事シリーズをはじめ多数の作品に出演するスゴい人!

伊藤 洋三郎

本日登場するスゴい人は、俳優として30年以上にわたり活躍を続けるスゴい人!
彼は『あぶない刑事』シリーズをはじめ、映画『アホーマンス』『刑務所の中』『花と蛇』『百円の恋』『恋』など、舞台・テレビ・映画からCMナレーションと数々の作品に出演。
また、舞台ではプロデュースや作・演出も手掛ける。
2016年10月公開の映画『秋の理由』では、主演を務めている。
30年以上の活躍の始まりは、ある人物との出会いだった。

さあ…
俳優
伊藤洋三郎様の登場です!

「チャラ」

大学を中退して焼き鳥屋にでもなろうかと思っていたとき、通っていた店で偶然、松田優作さんに出会った。
俺は目つきが悪かったから松田さんに蹴られそうになったんだけど、店の人が止めてくれて、そこでバイトを始めて、松田さんにかわいがってもらうようになって。
ある日「お兄ちゃん、何がしたいの?」と聞かれた。
実は芝居をよく見ていて、全く演技経験なしに劇団を受けて落ちた経験があった。
もともと人前で何かをするのは苦手だし、演劇は向いていないと思っていたけれど、松田さんの芝居もほかの芝居も観ていて興味があると言ったら、1年間くらい付き人として現場を見せてくれた。
裏方として事務所番をしたり、舞台制作をしたり。
そうして1年後に自分で劇団を探して受けたら受かって、役者としての活動はそこから始まった。

もう十年以上昔の話だけど、ある舞台で俺はプロデューサー兼出演者だった。
最初はスポンサー企業の社長が「会社の宣伝になるならお金がかかってもかまわない」と言って、豪華な舞台装置を組んだりして制作を進めていたんだけれど、途中からその会社が傾き始めた。
そうしたら、公演2週間前くらいになってチケットが半分くらいしか売れていないのを引き合いに出して、突然「公演を中止にしろ」と言い出した。
冗談じゃないというと、最後にその社長は「じゃあやってやるよ」と言ったんだ。
その一言にキレて、「もう降りていい、自分でやる。金のことはもういいから、その代わり顔を見せないでくれ」と言ってしまった。
出演者もスタッフもやる気だったし、やってやると言われたときに「ありがとうございます、お願いします」と頭を下げていたらそれで済んだんだろうけど、どうしてもできなかった。
結局、予定通り公演をして、チケットが売れていなかった分何百万円という借金を背負ったんだけど、後で思えばすごく勉強になったと思う。
その時は本当にどうしようと思ったけれど何とか返すことができて、ギャラも支払うことができたし、世の中はお金じゃない。そんなことで人生を決めたくない。
大事なものや、今あるもののありがたさが分かったから、あの時上手くいかなくてよかったとさえ思います。

俺はいつも、1回やったら全部壊して、また0からのスタート。
物事は全部チャラ。貸し借りナシが気持ちいいんです。

◆映画『秋の理由』
10月29日(土)よりK’s cinemaほかにて全国ロードショー
公式サイト
http://akinoriyuu.com/
監督:福間健二
出演:伊藤洋三郎 佐野和宏 趣里 寺島しのぶ

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