ぞうの飼育頭数日本一の動物園を作ったスゴい人!

千葉県にある「市原ぞうの国」
約100種類500頭羽を飼育し、大人気の動物園だ。
手を伸ばせば触れられるほど動物たちとの距離感が近く、中には抱いたり、肩の上に乗せたりできる動物もいる。
名前の通り象の飼育頭数は日本一を誇り、目の前で繰り広げられる象使いのショーは、圧巻だ。

今日は、市原ぞうの国を人気動物園にした創業者であり、現役の動物園園長が登場する。
「来園するお客様が喜ぶことだけを追求した動物園だから、人気が出るのは当然でしょ」
彼女はそう言い切る。

さあ…
有限会社 市原ぞうの国
代表取締役園長
坂本小百合様の登場です!

「ダンボでヒラメになりなさい」

小さい頃から動物が大好きで、犬・猫・うさぎを飼っていました。
今では考えられないことですが、私が中学1年生の時、百貨店で珍獣博覧会が催され、なんとライオンを5万円(当時のサラリーマンの月収と同じくらい)で売っていました。
「世話するから、買って!!」と言いましたが、周りに飼っている人などいるわけがなく、どんなに懇願しても親は許してくれませんでした。

私はハーフで目立ったのかよくスカウトされ、「やるからにはきちっとやろう!」と、ウォーキングなど一通りの勉強を経てモデル業界に飛び込みました。
とにかく頑張って、20歳の時には神奈川県大和市で一軒家を建てることができました。
モデルの仕事では動物たちとの共演もあり、そのたびに動物のプロダクションが動物を連れて来ているのですが、もっと調教したら良いのにといつも思っていました。
ある時ライオンを連れた動物プロダクションの方と知り合い、「ちょっと世話してみたい!」と言ったら、2日間だけでしたが、自宅に子ライオンが来たのです。
可愛くて仕方がなく、別れるときは名残惜しかったです。

これがきっかけでその人と再婚し動物のプロダクション業も始め、「アリからゾウまで」をキャッチコピーにできるほど様々な動物を扱うようになりました。
次第に動物の中で人気の差が生まれ、仕事のない動物が生きがいを持てるように、市原市に飼育所兼動物園(現市原ぞうの国)を平成元年に開園しました。
最初は見学だけでしたが、お客様が来てくれて心に火が付いてしまい、「どうせやるなら徹底的に!」と、お客様が喜ぶことはすべてやろうと挑戦し、ぞうのショー、ライド、猫のふれあいが始められたのです。
動物とのふれあいの先駆者は実は私なのです。
映画「星になった少年」が公開されてからは一気に知名度が上がりました。
実は、5年前までうちの動物園では希望があればライオンにも触れました。
次は、4年前に開園したもう一つの動物園「サユリワールド」にプレーリードックとのふれあいの場所を作ろうとしています。

すべては、私の「やってみたい!」から始まります。
お客様が喜ぶ事なら、やってみたらいいのです。
制約や出来ない理由なんて、いくらでもあります。
でも、やるぞ!って決めたら、ほとんどのことは出来てしまうんですよ。

私は「ダンボでヒラメになりなさい」といつも言っています。
ダンボのように耳を大きく人の話を聞こうとして、ヒラメの目のように上だけを見て、夢を追って欲しいです。
夢ほど人を動かすエネルギーは他にないから。
これからも、動物も人間もハッピーな施設を大事にしていきたいです。

◆市原ぞうの国
http://www.zounokuni.com

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