世界ピッツァ選手権で史上初の2大会連続優勝を獲得したスゴい人!

本日登場するスゴい人は、日本人でありながら、本場ナポリで行われている世界ピッツァ選手権において2大会連続優勝を獲得したスゴい人!

彼は21歳でナポリピッツァに出会い、26歳で本場ナポリの名店『イル ピッツァイオーロ デル プレジデンテ』での修業を開始。
オーナーであり、ナポリピッツァ界の重鎮でもある故エルネスト・カチャッリ氏の目に留まり、本格的な指導を受け、永遠の師弟関係を結んで帰国。
2007年、2008年には世界ピッツァ選手権でイタリア人も成し遂げていない大会史上初の2年連続優勝を獲得して、世界で認められるピッツァ職人となった。

2010年からはピッツァの激戦区である東京・中目黒に出店し、行列のできる大人気店となっている。

さあ…
Pizzeria e trattoria da ISA
オーナー
山本尚徳様の登場です!

「初心」

21歳の頃、イタリア旅行でナポリピッツァに出会いました。
厚くて大きなピッツァが次々に窯から出てきて、アツアツでチーズはトロトロ。
「こんなに美味しいものがあるのか」と感動し、「ナポリピッツァを自分で作りたい」と思い、帰国後はイタリア料理店で働きました。

そして2006年、『イル ピッツァイオーロ デル プレジデンテ』に修業を申し込みました。
最初は相手にもされませんでしたが、朝5時の集合時間より早く行って掃除をしたり、どんな雑用でも一生懸命やっていると親方が見ていてくれて、本格的に指導をして頂くようになりました。
レシピは教えてもらえないので、とにかく親方が仕事をしている所を見て覚えました。目で盗んだものは一生残るのです。
1年ほどの短い期間でしたが、親方とは家族のようになり、永遠の師弟関係を結んで帰国しました。

世界ピッツァ選手権に私が出場した2007年はまだ東洋人はいなくて、優勝しても「師匠の力ではないか」と言われ、拍手もほとんどなく、怒っている人やブーイングをする人もいました。
本当に悔しくて二度と出ないと思いましたが、親方から「もう一回出なさい。もう一度優勝すれば評価が変わる」と言われ、翌年も出場することにしました。
2回連続優勝したことで皆が認めて祝福してくれました。

その後、多くのメディア取材を受け、同時に出店の話も多数頂きました。
2009年の年末、誘いを受けて一等地に高級店を出店しようと思っていると親方に話すと、ひどく叱られました。
「お前はナポリピッツァの何が好きで、何に感動し、俺の所で何を学んだのか考えてみろ」と言われ、ハッとしました。
初心を思い出し、これではだめだと各方面へお断りして、一から一人で出店計画を練り直しました。
お店はお客さんが作る。お客さんが大勢いて、そこに最高の料理が並んでいればインテリアは必要ない。その代わりお客さんが入っていなければダメだという親方の教えを思い出しました。
原点に帰り、親方の店を手本に、誰でも入りやすく、子どもからお年寄りまでみんなで食べられる店を作りました。

私は、最初に食べた時から「ナポリピッツァを自分で作りたい」という想いだけで夢中で走ってきました。
結果として今がありますが、大切なのはプロセスです。
憧れの場所で夢中で働き、師匠をはじめたくさんの素晴らしい方々に出会ったおかげで今があります。
今後も料理を作る人間として、心に残るような思い出の味を作ります。

◆Pizzeria e trattoria da ISA(ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ)
http://www.da-isa.jp/index.html

◆著書『ナポリ食堂「ダ イーサ」の まかないイタリアン』
http://www.amazon.co.jp/dp/4062996251

◆著書『ナポリ食堂 「ダ イーサ」へようこそ!』
http://www.amazon.co.jp/dp/4062995832

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