【船谷 博生】障がい者の働きがい・賃金を向上させる仕組みを生み出したスゴい人!

船谷 博生

本日登場するスゴい人は、障がい者のQWL(Quality of Working Life=働きがい)・賃金を向上させる仕組みを生み出したスゴい人。

障がい者の平均賃金(工賃)は、月14,437 円(平成25年度厚生労働省データ、就労継続支援 B 型事業所)。
彼の立ち上げた「テミルプロジェクト」は、有名パティシエ考案の美味しいスイーツを丁寧に作り、素敵なパッケージで包み、百貨店などで販売して障害年金との合算で最低賃金以上を目指す。
障がい者の強みを活かした仕事で働きがいの向上を目指すことで、結果として賃金も上がるという今までにない仕組みである。
辻口博啓氏、クラブハリエをはじめとする多くの有名パティシエ、イラストレーター、絵本作家が協力し、現在約20施設がこのプロジェクトに参加している。

どのようにしてプロジェクトは始まったのだろうか。

さあ…
株式会社テミル
代表取締役
船谷博生様の登場です!

「働く喜び」

プロジェクトの立案当時、障がい者の給料は月1万2千円程。
この状況をどうにかできるのではないかと思い、それまであった仕事をすべて辞め、障がい者の方の工賃、働きがいの向上に向けて、多くの人を笑顔にできるお菓子を作る事業を始めました。

障がいのある人が作っていると、偏見もあり、マイナスからのスタートになります。
厳しいようですが、大きな夢を叶えるためには、現実を冷静に分析することが大切です。
だからこそ、「最高に美味しいお菓子」を作る必要がありました。
お菓子については素人でしたので、有名なパティシエならきっとできるはずだと、会ったこともない辻口博啓さんに連絡。すぐに返事を頂いて、会ってお話しすると、「やろう」と言って頂きました。

商品が売れるためには、高品質で付加価値があり、愛情があることが大切です。
従来の施設の商品は、愛情を込めた商品を善意ある人に買ってもらっていました。
しかし私たちは、最高に美味しいものを愛情とともに提供し、一般消費者、多くの人たちに買ってもらおうと決め、1施設・1パティシエ・1絵本作家でチームを組んで商品づくりをする仕組みを作りました。

良い企画ができたものの、「大変だから」という理由で最初は参加施設が集まりませんでした。
しかし、障がいがあったら失敗を伴うような経験をして成功体験を得ることが許されないのか、と訴えていくと、次第に参加施設は増えて行きました。
品質管理、販路の確保、量産など次々に課題が出てきますが、誰もやらなかった事をやっているんですから問題が起きるのは当たり前です。
苦労しても、自分ならこの苦労を乗り越えられるはずだと思って取り組んでいます。
スゴいのは私ではなく参加・協力している皆さんですが、大変だと分かっていながら、事業を手放してチャレンジしたことには胸を張れますね。

開始から7年が経ち、今では約20施設が参加し、百貨店でも販売できるようになり、着実に輪が広がってきています。
半年で商品を作れるようになる施設もあれば、3年かかることもありますが、妥協せず何度でも指導に行きます。
大変な事も沢山ありますが、共感いただくと嬉しくて、幸せで、本当に楽しい仕事です。
お金儲けは出来ませんが、お金よりも大事なものがあると思うのです。
彼らの生活に直結する事業なので、ブームよりも、永続することが大切です。
今後は次のステージに広げつつ、この事業をずっと続けていきます。

◆テミルプロジェクト
http://www.temil-project.jp/

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