グラミー賞を受賞した日本人エンジニアのスゴい人!

レコーディング・エンジニアという職業をご存じだろうか?
音楽作品をレコーディングする際にもっとも魅力的な音で録音をするために、録音機材の選定からマイクと歌手との距離の指示まで様々な方法で最良の条件を整える、レコーディングには欠かすことのできない存在だ。
本日登場するスゴい人は、そのレコーディング・エンジニアとしてアメリカで活躍するスゴい人!
彼は2013年、ドラコ・ロサのアルバム「VIDA」を手掛け、レコーディング・エンジニアとして第14回ラテン・グラミー賞を受賞。
それに続き2014年、同アルバムは第56回グラミー賞も受賞した。
さあ・・・レコーディング・エンジニアSADAHARU YAGI様の登場です!

「たくさんの人に支えられて」

15歳くらいからバンドをやっていて音楽を仕事にしたいと思っていましたが、ミュージシャンとしてプロになることが簡単では無い事も分かっていました。
何か音楽に関する仕事は無いかと職業の本を読んでいたら、レコーディングスタジオで働くスタッフの人たちの仕事を知り、自分が楽器を演奏するのではなく音楽を作るこの仕事に興味を持ち、大学では音響工学を学びました。
当時から漠然と仕事をする時にはアメリカに行きたいと思っていたのですが、大学を卒業して半年ほど経った頃に渡米しました。
最初は英語も話せないし、何のツテもないので、仕事をする以前に生活をすることも大変でしたね。
でも行ったら何とかやれるもので、学生として1年半ほど勉強をしながらレコーディングスタジオのインターンとして働き、就労ビザを獲得してアメリカで働けるようになりました。
レコーディング・エンジニアの仕事は、歌手の歌声を一番美しく、カッコよく、魅力的に聞こえるために調整をすることです。
その為にはマイクとの距離を1センチ単位で指示するなど、歌手とのコミュニケーションが必要となります。
日本語でも、音や音楽と言ったモノを言葉で詳細まで表現しながらコミュニケーションを取っていくのは容易ではないですが、英語でのコミュニケーションも当然難しく、ミュージシャンに対して伝えたいことがうまく伝わらないこともあります。
また、文化の違いも大きく、日本のようにすべての事が予定通りには進まない事もしばしばあり、そういった中で自分の基準を保ち決められた期限までに最高の作品に仕上げる事は、今でも日々大変ですし、日々苦悩しています。
今回ドラコ・ロサと制作したアルバムがアメリカのビルボードチャートで話題になったり、グラミー賞2冠になったりとすばらしい作品になりました。
18歳の頃から目指していた賞ですし、本当にありがたい事ですが、色々な人の助けや支えがあって作品を作ることができているので、これが自分の実力だけで勝ち取ったものだとは思っていません。
これからは日本のバンドの音楽を世界に送り出す仕事をしたいと思い、新たなプロジェクトを計画中です。
日本の素晴らしい音楽を日本だけでなく世界の人々に聴いてもらえるよう、これからも活動を続けていきます。

◆SADAHARU YAGI official website
http://www.sadasound.com/
※一部携帯では見られない可能性があります。

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