【中村 友哉】超小型人工衛星の民間利用を可能にしたスゴい人!

中村 友哉

世界各国で打ち上げられ、今も周回中の衛星は3500個以上と言われている。
これまで、衛星1機を開発し打ち上げる費用は数百億円規模だった。
その莫大な費用のため、国家事業としてしか行えなかった衛星の打ち上げを、わずか3億円未満で可能にしてしまったスゴい人が本日登場する。
それは、日本の町工場の高い技術力のお陰であると彼は言う。
衛星打ち上げが身近になる事で、我々の生活はどのように変化するのだろうか?
さあ・・・株式会社アクセルスペース代表取締役(CEO)博士(工学) 中村友哉様の登場です!

「宇宙を身近な場所にする」

「子供の頃から宇宙が好きだったんですか?」
とよく聞かれますが、全く興味は無く、化学が好きな普通の学生でした。
好きな事を追求したかったので大学でも化学を研究しようと考えていたのですが、半年くらいすると自分の求めていた化学と学校で習う事が食い違い、方向性を見失いました。
2年生の後半になり、専攻分野を選ぶオリエンテーションを聞きに行った時、
「これから学生だけで超小型衛星を打ち上げるプロジェクトをスタートする」
という航空宇宙工学科の話を聞いたのです。
「相当クレイジーな事を言っているけど、これを経験できる人は他にはいないだろう」と思い、気軽な気持ちで専攻したのが、宇宙に関わることになったきっかけです。
研究室に入った翌日から出張と言われ、相模原の研究所で24時間交代で実験の立ち会い。
完全に選択を間違えたと思いましたね。
誰も試したことの無い分野ですので、試行錯誤して、試作機を作っては実験を繰り返しました。
自分が作ったものが動いた瞬間は何にも代え難い嬉しさが込み上げてきましたね。
2003年、初めてロシアから衛星を打ち上げたのですが、学生だけで作った衛星としては世界初の打ち上げでした。
今では我々が作った衛星がモデルとなり、世界中の大学で衛星が作られています。
少し前まで自分の隣にあった衛星が、数時間後には高度600km~800kmに打ち上がって地球の軌道に乗り、宇宙から信号を送って来た瞬間は、毎回感動します。
エンジニアとしての好奇心が技術向上のモチベーションにつながっていました。
宇宙技術自体には高度な技術は確かにあるのですが、技術を活かすのは地上にいる人間です。
地上で必要とされる事にアンテナを立てていないとビジネスとしては成功しません。
我々が起業した時にウェザーニュースさんからオファーをいただいて、昨年、世界で初めて商用超小型衛星を打ち上げました。
この衛星を使って北極の氷の溶け具合を観測し、氷を避けて北極海を通る航路を構築します。
1回の航行で最大約1000万円のコスト削減になり、3億円の衛星開発・打ち上げ費はすぐに回収できるのです。
私は、衛星の仕事は夢のある仕事だと言われたくないのです。
それは、現実と夢との間の隔たりを感じるからです。
宇宙は特別な場所であってはならないと思い、常々誰にとっても身近な場所にする方法を考えています。
誰もが宇宙を身近に感じられる世の中になるように、これからも活動を続けていきます。

◆株式会社アクセルスペース
http://www.axelspace.com/
※一部携帯では見られない可能性があります。

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