【佐藤 弘道】“おかあさんといっしょ”の体操のお兄さんを12年間務めたスゴい人!

佐藤 弘道

幼少の頃から体操を始め、オリンピックに出ることが夢だったが、高校生の時に頚椎を損傷したことにより断念した。
大学を卒業後、父がガンの病で倒れ、一度は実家のやきとり屋を継いだ。
しかし、妻の勧めで、NHKの“おかあさんといっしょ”の体操のお兄さんのオーディションを受けたところ、なんと、見事合格。
そこから12年という長期にわたり人気を博し、活躍し続けた。
体操のお兄さんを卒業後は、テレビやラジオ出演に限らずミュージカルから狂言の舞台に出演、CMなどの振付、体操教室や全国でイベントや指導者講習会と活躍の幅を広げている。
さあ・・・有限会社エスアールシーカンパニー代表取締役 佐藤弘道様の登場です!

「人生やってみないとわからない」

「NHKの体操のお兄さんのオーディションがあるから受けてみたら?」と妻から勧められて、軽い気持ちで受けてみました。
オーディションを受けていたのは、俳優を目指している人や劇団出身の方ばかり。
みんな、本気でした。
目の前に子供がいるように歌を歌ってくださいと言われても、自分にはそんな経験がなかったので、音は外すし、うまく演技もできません。
体操をしていたのが自分だけだったので、それが良かったのかもしれません。
それに運も良かったのだと思います。
結果は合格でした。
収録の初日、ガンを患っていた父が亡くなりました。
あまりの悲しみと、初めてのテレビ収録の緊張が重なって頭が混乱し、子供たちと一緒に体操していても、
「実家のやきとり屋は誰が切り盛りするのか?」とか「葬式はどうするのか?」などの心配が次から次へと頭の中に浮かび、番組のことがあまり記憶にありません。
後々振り返ってみると、一番大変なことを初日に味わわせてもらったのは、父の最期の指導だったのだと思います。
その後仕事で辛いことがあっても、大変だと思わなくなりました。
仕事は毎日ほぼ休み無く働きました。
全国に出張があったのですが、旅行も好きだったので、楽しめました。
体操のお兄さんを続けていると、毎日同じ体操をします。
子供達は毎回入れ替わるので新鮮なのですが、だんだんと新鮮味が無くなって、飽きてしまう時期がありました。
途中でやめようかと考え、妻に相談したら、「辞めるのは簡単。続ける方が難しいよ。
相手から“今まで続けてくれてありがとうございました”と言われるまでがんばってみたら」
と言われたのです。
この言葉に心を打たれました。結局12年やらせていただいて、単独では一番長く体操のお兄さんをやらせていただきました。
今でも妻のこの言葉は大事にして、感謝しています。
体操のお兄さんの仕事を通じて何十万人という数の子供たちと接してきましたが、今の子供たちを見ていると、習い事や、スポーツや塾など色々なことをやらされている子が多いです。
親の好みや期待もあると思いますが、本当は何か一つ、子供が好きなことや得意とするものをやらせてあげてそこを伸ばすように育てた方が、子供は自信を持つことができて、将来に役立つのだと思います。

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少年誌のギャグ漫画に始まり、青年誌での本格派のストーリー物まで、
その作風は幅広く、30年以上にわたって数多くの作品を発表し続けている。
1995年には第41回小学館漫画賞を受賞した。