【為末 大】世界陸上トラック種目において日本人で初めてメダルを手にした侍ハードラー!

為末 大

中学、高校時代と陸上の短距離走で輝かしい成績を残し、周りからは順風満帆に見えた競技人生。
しかし彼の心の中では、競技転向についての葛藤を抱えていた。
短距離走から400mハードルへと転向し、7度の日本選手権優勝、3度のオリンピック出場、世界陸上ではトラック競技で日本人として初めてメダルを獲得した。
2010年には、マイナースポーツ選手の自立支援を目的とした一般社団法人アスリートソサエティを立ち上げアスリートの第二キャリア形成の支援もしている。
間もなくオリンピック予選が始まる中、最も注目が集まる選手が本日登場する!
さあ・・・陸上400mハードル日本記録保持者為末大選手の登場です!

「ハードルは戦略的競技」
高校生の時日本では野球しかプロスポーツが定着していなかった時代に、サッカー界にJリーグができ、野球以外でも“プロ選手”が成立しました。
陸上でも“プロ選手”が成立する日が来るかも、と将来に対して期待が持てました。
競技人生の中で種目の転向について一番悩みました。
僕は、元々100m走などの短距離専門の選手でした。中学、高校と年を重ねるにつれて徐々に自分よりも才能のある選手が周りに増えてきました。しかも、高校時代から身長も伸びず、体格的にも圧倒的に不利な状況でした。
陸上で最も注目されるのは短距離です。“プロになること”を常に意識して競技に取り組んできたこともあり、短距離で勝負できない事実を認めるのは辛いことでした。だけど、陸上はあきらめられません。
競技の中でも戦略や技術で大きな差が出る“400mハードル”という種目を選択することにしました。
正直なところ、20台半ばまで競技転向したことへの未練はありましたが、徐々に結果を残すことができるようになりました。
2001年のエドモントン世界選手権で手にした銅メダルは、五輪・世界選手権を通じて、400mハードルで日本初となるメダル獲得です。その大会で記録した47秒89の日本記録は、未だ破られていません。
ハードルという競技は、1つの障害から次の障害までの歩数をあらかじめ決めて走ります。そして、そのバランスが崩れると後半のスタミナに大きく影響するため、心や体のバランスを整えることが重要になります。
元々、戦略や分析を得意とする自分の性格には400mハードルがとても合っていました。
大学を卒業後、すぐにプロにはなれませんでしたが、結果を残すにつれてスポンサーとの契約も決まり、念願であった陸上のプロ選手になることができました。振り返ってみると400mハードルの種目を選択して本当に良かったと思っています。
今は、4度目のオリンピック出場に向けて、集中してトレーニングに取り組んでいます。みなさん、これからも応援宜しくお願いします。

タグ:

こちらのスゴい人もオススメです

日刊スゴい人!をフォローする