【田辺 年男】世界中の3ツ星レストランのシェフが訪れるフレンチレストランのオーナーシェフ

田辺 年男

世界に通用するフランス料理店を作りたい。そのために一流店から学びたい。フランス語も話せない、

料理の経験もないコネもない。そんな状態で、本場フランスのミシュラン3ツ星レストランラ・マレ、

エスペランス、ヴィヴァロア、に飛び込み修行を積んだ。世界中の3ツ星レストランのシェフも

こぞって食べに来る、日本を代表するフレンチレストラン!

さあ「ヌキテパ」シェフ田辺年男様の登場です。

 

「フレンチの精神」

中学からオリンピックを目指して体操に明け暮れ、全国のトップレベルが集まる日本体育大学の体操部に入学。しかし、同学年の選手100人中95番目の成績でした。

体操が上手い先輩を観ると大車輪や宙返りもすべて姿勢が美しい。基礎が強いんだと気づきました。

それから1年間、基礎の練習に明け暮れた。その結果部員400人中16人のレギュラーに入ることができました。ただ、夢に見続けたオリンピックに出場することができませんでした。

大学を卒業し、ボクシングの門を叩き、3ヶ月でプロのライセンスを取得。

しかし基礎ができていなかったので、プロの世界には到底歯が立ちませんでした。

そんな時新宿のおでん屋台のおやじに「俺に何ができるかな?」と話していたら、「おでん屋台をやってみないか?」と誘われて、始めることになりました。新宿の歌舞伎町で営業したところ大繁盛。美味しいおでんを作るために工夫をして、「おいしい」と言って食べてもらえることが、心底嬉しかった。

『自分には料理が向いているな』と思いました。しかしどうせやるなら、フランス料理で世界に通用するシェフになろうと決意し、修行をするために渡仏しました。

向かったのはシャンゼリゼ通りにある3ツ星レストランのラ・マレ。コネも知人もなくいきなり「働かせてください」と交渉するも、貴族で中国人・日本人嫌いのオーナーはフランス語も話せない、フランス料理の経験も無い私を全く受け入れてくれない。それならばと、メニューの上から下まで食べつくしてやろうと1ヶ月間毎日通いつめ、貯めていた200万円すべてをつぎ込みました。ボーイに、今日がラ・マレに来る最終日だと伝えると、シェフが出てきて厨房を案内してくれたんです。感激して声も出ませんでした。

そうしていると、カレンダーを指差し次の日から働きに来いと言うのです。

熱意が認められた瞬間でした。

ラ・マレで『絶対働くんだ』と心に決めていたので、ここがだめなら他で働こうとは、微塵も考えず、逃げ道を一切作りませんでした。物事は決めれば必ずその通りになるんですね。

 

一人でも多くのお客様の笑顔に出会うために、フランスで得たフレンチのエスプリ(精神)で食材が持つ本来の良さを活かす、日本に根ざしたフレンチをこれからも追求していきます。

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