“クロックス”
軽くやわらかいのに防水、防臭性に優れたクロスライトという独自素材でつくったフットウェア。
2005年に日本に上陸し、2010年に更なる市場拡大を目指して法人化した際に、本日登場のスゴい人に代表として白羽の矢が立った。
彼は大学卒業後、伊藤忠商事に就職。
14年間の勤務の後、直接販売に興味を持ち当時まだ日本ではあまり知られていなかったDELLに転職。
オンラインストアの立ち上げに携わった。
その後、アマゾンジャパンで取扱商品の拡大を行い、アイピーロックスというセキュリティベンチャー企業に出資し、日本法人代表を務め、トレンドマイクロの日本市場責任者を務めた。
「新しい事業を立ち上げる」プロフェッショナルとしてクロックス・ジャパンの代表に迎え入れられた彼は、どのようにして問題を解決していったのだろうか?
さあ・・・クロックス・ジャパン合同会社 前代表 大西基文様の登場です!
「お客様視点」
クロックスから声がかかったのは2010年。
日本上陸から5年が経ち、一番人気のサンダルだけでなく、靴やブーツも展開するカジュアル・ライフスタイル・フットウェア・ブランドへと変身しようとしていた時期でした。
以前からサンダル以外の商品も少しずつ売り出してはいたものの、「クロックス=サンダル」のイメージが既に市場に広がっていた為、イメージを塗り替えるのに苦労しましたね。
この時、社員の行動パターンを変えることが大きなポイントになりました。
それまでは、「クロックスのサンダル」の指名買いでお客様が来店下さるので、“待ちの販売”でも商品は売れました。
しかし、靴やブーツを買うのであれば他にも靴屋さんはたくさんあります。
クロックスの靴やブーツを選んでいただくためにも、“市場を新たに切り拓く”必要がありました。
そのために、来店して下さったお客様が求める商品をご提案できるようお客様の視点に立ち、お客様の声をきちんと聞くことを徹底しました。
店舗のスタッフがお客様と接する時間をできるだけ長くして、ニーズをキャッチできるようにしたのです。
製品がどれだけ良い物であっても、実際に履いてみてその良さをお客様に実感して頂かなければ、伝わりません。
ですから、店舗で働くスタッフは皆、ジャストサイズとその1つ上、1つ下のサイズの商品を履いてお客様に最適なご提案をできるように準備をしています。
私がこれまでに様々な新しい挑戦に成功する事ができたのは、「こうした方が良い結果を生む」ということを素直に受け入れられたことが大きな要因だと思います。
世の中も、お客様のニーズも常に変化しています。
今までの物を大切にしながら今後何が求められるかを考え、フレキシブルに行動する力が必要なのです。
壁にぶつかる時は、「こうしたい」という思いがあるけれど、できない時です。
もしかすると、一瞬失う物もあるかもしれません。
私も、ベンチャーに挑戦した時には、収入が4分の1になりました。
でも、何も犠牲にせずに自分のやりたい事などできません。
自分がどこで腹をくくるのかを決め、今あるものを失う事を恐れて守りに入るのではなく、今が良いなら、そのまま突き進む。
現状に文句があるならば、それをなくすように行動するだけです。
自分の価値を最大限に生かすには
“be yourself”
自分らしさを一生懸命磨き、自信を持って活用し、自分らしく活躍して下さい。