不死鳥の如く何度でも蘇る 黄金の柔道王

人生においてオリンピックで金メダル。しかも、華の競技、柔道で。

今日の男は、ここで満足せずに挑戦を続ける。

総合格闘技デビューの後も、名だたる大物と対戦。

辛い試練に耐え続ける先に見えるモノとは?

さあ、吉田秀彦様の登場です!

 

  忍耐  

「目立たないからこそ大切なこと」

僕は小学校四年生のときに、柔道を始めました。

もちろん最初からオリンピックを目指していたわけではありません。

ましてや金メダルなんて夢のまた夢、ただ強くなることを目標に頑張っていました。

中学、高校、大学を通して、脇目もふらず柔道に打ち込んできました。

どんなに辛いことにも、耐えて耐えてひたすら練習を続けてきました。

色々な誘惑にも負けず、柔道に全てを捧げてきました。

その結果、最終的に金メダルというゴールに辿りつけたんだと思います。

目標を設定することは大切です。

しかし、ゴールばかりを見ていて過程を疎かにすると、物事はなかなかはうまくいきません。

そこに到達するまでの過程が大切なのです。その過程の中で基本を疎かにせず、一つ一つに集中してやる。

僕は練習は決して長い時間やることが良いとは思いません。

それよりもいかに集中して技を身につけるのかを念頭に、いつも取り組んでいました。

ゴールを目指す途中には、必ず挫折や試練があります。

僕は、どんなに練習や寮生活がきつくて苦しくても、我慢をしてきました。

どんな辛い痛みにも耐えてきました。

なぜなら、どんなに辛くても諦めなければ、その先には必ず良いことがあるんだと信じているからです。

だから僕の好きな言葉は「忍耐」なんです。

あまり結果を求めすぎずに、まずは今すべきことに真剣にとことん打ち込んでみる。これが大事だと思います!

【編集部セレクション再掲】

◆プロフィール

吉田 秀彦(よしだ ひでひこ)

1969年生。柔道家、総合格闘家。愛知県大府市出身。

1992年バルセロナオリンピック柔道男子78kg級金メダリスト。

柔道六段。現在は吉田道場師範、パーク24柔道部監督。

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