180年の歴史を持つ伝統工芸・江戸切子。
本日登場するスゴい人は、江戸切子において、最年少で伝統工芸士になったスゴい人。
彼は、大学を卒業後22歳で父の経営する堀口硝子に入社し、二代目秀石に師事。
2008年に31歳で三代秀石を継承し、独立。
そして2012年、江戸切子業界で14人(当時)しかいない伝統工芸士に最年少で認定された。
伝統を受け継ぎ、伝える彼の想いとは?
さあ…
株式会社堀口切子
三代秀石
堀口徹様の登場です!
「分岐点を見逃さない」
祖父が江戸切子職人で、父は経営者として会社を受け継いでいました。
職人を目指すようになったのは、中学3年生の時。ホームルームで「将来の目標」について考える時間がありました。
祖父や父から家業を継ぐように言われたことはありませんでしたが、後を継いだら祖父も喜ぶだろうという気持ちと、職人への憧れがあり、自然と江戸切子職人を目指し始めました。
それから高校、大学に進学しましたが、気持ちがぶれることはずっとありませんでした。
大学を卒業して22歳でこの世界に入り、修業を経て、独立して7年が経ちます。
独立した当初は収入が安定せず、厳しい時もありましたが、好きで選んだ道ですから大抵の事は苦になりません。
私は、後悔しない人生を送るために、自分の事は自分で判断することを常に心がけています。
自分で判断するためには、分岐点を見逃さない事。
分岐点があることに気づき、立ち止まって考えることができれば、たとえ自分が選んだ道の方が悪くても、自分で考えた結果なので納得することができるのです。
自分が選んだ道で仕事を出来ていることが、私にとって何よりの誇りです。
それに、家族の協力があって自分の好きな江戸切子を仕事にできているので、家族にはとても感謝しています。
また、例えこれから大変なことがあっても、それは命を取られるほどの事ではないでしょう。
祖父の一番弟子だった私の師匠から聞いた話では、戦前からやっていた工場が戦争ですべて焼けてしまった時には、工場を再開する資金を貯めるためにパン屋をしていたそうです。
それを聞いて、やりたい事や好きな事はどんな困難な状況になっても、やりたいという気持ちがあれば続けられるのだと思うと、気持ちが楽になりました。
作品を作る上で一番大切にしているのは、使い手のために良い物であることです。
私はサプライズが大好きですので、江戸切子を通してあっと驚き、喜び、幸せになっていただきたいという想いで作っています。
今後は、江戸切子にあまりなじみの無い20代から40代の方々など、一人でも多くの人に江戸切子を知って、見て、使って頂きたいですね。
江戸切子はガラスであることと産地の指定以外は、色も形も決まりの無い自由なものですので、これからも時代に寄り添い、変化させながら、私の作品が江戸切子の幅を広げる一助となればと思っています。
◆江戸切子 三代秀石 堀口徹
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◆堀口切子オンラインショップ
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