本日登場するスゴい人は、サッカーボールを使ったリフティングのギネス記録保持者。
彼は、まだフリースタイルフットボールというジャンルが確立されていない頃から、リフティングをはじめとしたボールを使ったパフォーマンスを行い、Jリーグのオープニングアクトなど様々な場面で活躍してきた。
しかし彼は、始めからこの道を目指していたわけではない。
彼の大きな目標の達成の始まりは、子どもの頃から目指し続けてきた夢を諦めざるを得ない状況に追い込まれたことだった。
彼はなぜつらい状況を乗り越え、夢を実現することができたのだろうか?
さあ・・・フリースタイルフットボーラーWasse様の登場です!
「夢は口に出して」
小学校1年生からサッカーを始めましたが、3年生の頃、阪神・淡路大震災が発生。
昨日まで一緒にサッカーをしていたチームメイトが震災で亡くなり、僕はショックで毎日泣いていました。
チームも解散し、生きるために必死でサッカーをすることができなくなって、今まで恵まれていた事に気づかされました。
そして幼心に、当たり前だと思っていたことにきちんと感謝しようと思いました。
高校は、プロを目指してサッカーの名門北陽高校に進学。
当時は高校を卒業と同時にプロになるのが一般的だったので、高校3年間での活躍がプロになるためには大切でした。
ところが、入部後すぐに腰の骨の軟骨がブチッと剥がれてプレーができなくなり、やっと治って復帰したら今度は反対側を骨折。
大事な時期に怪我が続いてプロの夢を諦めざるを得なくなってしまったんです。
小さい頃からずっとサッカーしかしていなかったので、突然目標を失ってどうして良いかわからず、途方に暮れてしまいました。
でも、部活の監督が「お前は個人技があるんだから大丈夫だ」と言ってくれて、それが嬉しくて、何とかしてサッカーに関わっていきたいと考えた時、得意だったリフティングを活かしてフリースタイルフットボールでJリーグのピッチに立つことを目標にしました。
一度夢を諦めたから、これだけは諦めたくない。
その想いで、夢に向かって逆算して行動をしました。
事務所を探して一人で東京に来て所属先を決め、翌年には本とDVDを出し、ヘディングのギネス記録保持者と出会いました。
その時「僕も何かで世界一を取りたい」と新たな夢を持ちました。
夢を諦めた僕が2つのありえない夢を持って、周りからは無理だと馬鹿にされました。
でも、僕はどうやったらなれるかだけを考え、諦めませんでした。
そのうちに応援してくれる人ができて、2006年にはJリーグのオープニングアクトをすることができ、2011年にはギネス記録チャレンジへのオファーを受けて記録を更新し、2つの夢を実現することができたのです。
僕は、夢を口に出してきたからこそ
叶えることができました。
恥ずかしくて夢を言えないという人もいるかもしれない。
だけど、無謀に思える夢を2つも叶えられた僕がいるから、夢は口に出して行動してほしいですね。
そして、まだ夢が無いという人は、たとえそれが今は職業に無くても
なければ選択肢を作れば良い。
だから、好きなことを続けてほしいと思います。
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