写真の文字はイタリア語。『食べて歌って愛して』の意味。
レストラン“アルポルト”
西麻布にひっそりと佇む大人のイタリアンレストラン。
日本のイタリアンの先駆者とも言える方がオーナーシェフを務める。
この経済状況で継続が難しく店を閉じるレストランが多い中、30年近くも飲食激戦区と言われる西麻布でレストランを続けている。
継続とは?
レストランとは?
さあ・・・リストランテアルポルト 料理長 片岡護様の登場です!
「人生を変えたカルボナーラ」
中学校の友人が油絵をしているのを見てデザインに興味を持った。
大学受験では、芸大を目指した。
しかし、落ちた。しかも、2回も。
3浪目の時、当時、自分の母親が外交官の領事館にお手伝いに行っていた。
そこで、自分もお小遣い目的で犬の世話をしていたとき、そこの奥様がカルボナーラを作ってくれた。
人生で初めて食べるパスタ。
「こんな美味しいモノが世の中にあるのか!」
衝撃だった。このカルボナーラがきっかけで料理に興味がめちゃくちゃ湧いた。
しかも、ご主人の勧めでミラノに行けるチャンスまでもらった。
全くの素人がミラノでシェフになった。
365日、イタリアンを勉強した。休みの日は、食べ歩いた。でも、自分の心の中にあるのは、一度も修行してないというコンプレックス。
だから、帰国後に東京で一番厳しいと言われたレストランで働いた。とにかく、自分の可能性を信じて現場で勉強したかった。
やっと自分の店が持ててからも、ずっと、勉強。
もし、30年近くお店を続けてこれた理由を上げるとしたら、“一生勉強”を貫いたから。
若い頃、デザインを勉強していたことも、今では、皿の上の盛り付けとして生かされている。
勉強は裏切らない。
目的がはっきりすれば誰でも変わる。
これからも極上のパスタを追い続けて勉強だ。