60年間俳優・声優・ナレーターとして数々の作品に出演し続けるスゴい人!

本日登場するスゴい人は、俳優・声優・ナレーターとして19歳でデビューして以来、60年もの間活躍を続けているスゴい人!
テレビドラマや映画、舞台などで俳優として活躍するほか、声優としては、洋画の日本語吹き替えが始まった当初から数多くの作品で活躍。
テリー・サバラス(刑事コジャック)やジャン・ギャバン、リノ・ヴァンチュラなどのハードボイルドな俳優を多数担当した。
また、アニメの声優も多数務めており、ジブリ映画『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソの声というと分かる方も多いのではないだろうか?
60年間現役で活躍を続けるスゴい人の生き方とは?
さあ・・・俳優・声優・ナレーター 森山周一郎様の登場です!

「藝夢」

30代の半ば、役者の仕事が嫌になった事がありました。
仕事が無くなったわけではありません。
大の男が、こんな非生産的なことをしていていいのか?
もっと世の中の役に立つことをした方がいいんじゃないかと思うようになったんです。
ですが、そんな時に戦争中の疎開先でのことを思い出したのです。
明日死ぬかもわからないという時に、夜になると映画や芝居の興行がやってきて、それをみんなが喜んで観ている。
芝居は生きる励みになるんだと思って、決して役に立たない事ではなく人間として大事な仕事だと思えるようになりました。
それからは、辞めようと思ったことはありません。
『紅の豚』は今から20年前、自宅に突然、宮崎駿さんから電話がかかってきたんです。
最初は断ろうと思ったんだけど、横で電話を聞いていた娘が「お父さん断っちゃだめ!」と言うので、お受けすることにしました。
当初は日本航空の創立40周年記念で制作される、
30分の飛行機映画のナレーションの依頼でした。
ところが、宮崎さんの作品への期待からみるみるうちに予算が3倍にまで増えて、作品を変えることになり、1年間待たされたのです。
1年経ってあらすじができて、いよいよ制作発表の記者会見。
多くの記者の方が来て、そんな大きな記者会見は人生で初めてでしたね。
この会見で、私は宮崎さんに言ったんです。
「イメージが湧かないから、絵が全部できてからでないとやりません」って。
通常、アニメのアフレコをする時には線画という線だけの完成していない絵に声をあてることもあるのですが、こう言ったら宮崎さんはシャカリキになって作ってくれました。
アフレコが始まって更に驚きました。
2時間ほどのアニメ映画だとどんなに長くても2日間で録り終わるのですが、この作品には25日もかかったのです。
宮崎さんはとてもセリフに対してシビアな方で、脇役のたった一言のセリフにも納得がいかなければOKは出ない。
台本と少しでも違うと「なぜ変える、本通りに」と言われましたね。
作品が大ヒットして、パート2を作ると言っていたから待っているんだけど、20年経ってもまだ実現していませんね。
今後は、自分で映画を撮りたいですね。
58歳の時に『幻想のパリ』という作品を制作、監督、出演で作って、業界での評判も良かったんです。
ただ、映画を作るというのはとてもパワーのいること。
丈夫じゃなきゃできないので、せめて来年には実現したいと思っています。

◆公式プロフィールページ
http://www.allout.co.jp/talent/moriyama.htm
※一部携帯では見られない可能性があります。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう