デザイン界のオスカー賞と呼ばれる、ドイツのiFデザイン賞。
この、世界的に権威のあるデザイン賞を受賞したスゴい人が本日登場する。
過去受賞した企業はコクヨ、トヨタ・レクサスなど大手企業がほとんどの中、兵庫県豊岡市の中小企業である鞄店が日本の鞄業界で初めて受賞した!
2012年にはイタリアの世界的バッグショー「MIPEL」にてスタイル&イノベーション部門の最高賞「ミペル・アワード」も受賞。
更に昨年、スター・ウォーズのルーカス・フィルムから彼がデザインしたダース・ベイダーの鞄が許可され販売となった。
彼の独自性の高いデザインは世界中で賞賛され注目されている。
さあ…
株式会社ケイ・ディアー
代表取締役社長
由利佳一郎様の登場です!
「日本の技術を世界へ」
父が地元豊岡で一代で鞄工場を育て上げ、生産キャパシティは日本一だった。
でも僕は幼い頃から美学を持っていて、どうしても鞄をカッコいいと思えなかった。
また、父を超えるには東京に出て違道を開拓しなければならないという気持ちもあった。
商社に就職して、モノの流通はそこで覚えた。
グラフィックソフトが売れる時代が到来し、映像制作を行うデザイン会社を立ち上げた。
上京して、豊岡が鞄の国内生産割合7~8割を誇る街だと話しても誰も知らない。
地元の人間でもその事実を知らない人もいる。
これじゃ郷土愛も芽生えない。
どうしたら豊岡の素晴らしさを伝えられるか、ずっと頭の中で考えていた。
いくら鞄を生産しても、最後にブランドのタグが付いて販売される、いわゆるOEM生産。
だったら自分が作ってやろうと思ったのが、この業界に入ったきっかけ。
うまく行く保証なんて全くなかった。
鞄の勉強もデザインの勉強もしたことは無いし、鞄作りについて全く知らない43歳の男だよ。
大手メーカーの真似をしていると思われないよう、オリジナルデザインである事を理解してもらいながら水面下で動き続けて3年目、ドイツiFデザインアワードを受賞出来たんだ。
それに続き、イタリアMIPELスタイル&イノベーション部門の最高賞「ミペル・アワード」を受賞。
受賞できた理由?
運が良かっただけさ。
あと、「絶対に取りに行く」という強い想い。
勉強をしてこなかったお陰で、視野が広くなり、沢山のダイヤモンドのようないいものを発見できたんじゃないかな。
どっぷりその世界に浸かっていたら、目の前のダイヤの原石に気づかなかっただろうね。
スター・ウォーズとの出会いも、仲間から話を頂いてチャレンジしてみたらルーカス・フィルムのOKを貰えたんだ。
今回のダース・ベイダーの鞄も、僕のデザインを前面に出した新しいOEMの形だと思う。
全国には素晴らしい伝統工芸が沢山あり、それを掘り起こして世界で勝負したい。
職人さんが苦手とするデザインやブランディングプロデューサーの役割を引き受け、日本の素晴らしい技術を集結して世界に披露していきます。
僕が新しいチャレンジをすることで、次世代の人たちが地元や自らを誇りに思い、更に世界で挑戦するきっかけになって欲しい。
◆由利佳一郎オフィシャルホームページ
http://www.keiichiroyuri.com/
◆2016年3月 Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016A/W 参加予定
同時期のウィークで西武渋谷店にて「keiichirosense」 ポップアップショップ開催