今日から2日間ご紹介するのは、指だけを使い「光」を描いている画家ChieArt様。古来,様々な画家が光を取り入れた作品を描いているが、彼女が描くのは「光」そのもの。パステルで描かれたその「光」はまるで自らが発光しているかのようにまばゆいばかりに輝く。精神的のみならず身体的に「癒される」人が続出し、医学や脳科学の学会にも注目されている。彼女はなぜ「光」を描くようになったのか。さあ、光の画家、ChieArt様のご登場です。
誰もがみんな光そのもの
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◆見どころ
―手がかからない子、どころか...
―受賞しても別に嬉しくなかった?!
―美大へ出願しようとしたら...
菩薩像を磨いていた少女時代
編集部(以下編):よろしくお願いいたします。
どの作品も優しいパステルカラーで描かれた光ですが、一点一点、表情が違います。個展では涙を流されている方もいました。
Chie様(以下C):皆さん「何だかわからないけど何か感じる」「なぜか懐かしい」ってよくおっしゃいますね。言葉で説明できない事には、言葉よりもずっと深い何かがある。この絵はこうなんだと頭で理解することより、絵の中に存在する「言葉」のようなものをキャッチしてほしい。私の絵を気に入ってくださる方はそういう見方ができる方が多い気がします。
編:今日はChieさんがどのように「光」を描くようになったのかをぜひ伺いたいと思います。子どもの頃から絵を描くのはお好きでしたか?
C:はい。3~4歳の頃、本当にただただ好きで、紙を見つけては無邪気に絵を描いていました。公園にいったらブランコに行くよりも先に砂場で絵を描いていたぐらい。
学校で描いた絵で賞をいただいたこともありました。
編:静かに絵を描く女の子だったんでしょうか。
C: 育てやすい子だったと母には言われました。小学校ではいつも転校生の隣の席でしたし、不登校の子の家に配布物を持っていくようにと先生から頼まれるのもなぜか私でした。
編:しっかりしていたんですね。
C:中学校で美術部に入りました。この頃は光と影がはっきりしている力強い鉛筆デッサンが意外と好きでしたね。
編:その時から光がお好きだったんですね。
C:でもその頃はまだ、光を描きたいという意識はありませんでした。アイドル好きなお友達との会話やみんなでパフェを食べに行ったりするのも楽しかった。でも、皆と別れてからこっそり独りでそのままお寺に行き、菩薩像に水をかけながらタワシで黙々と磨くような変わった子でした。私にとってはその時間がすごく大切でした。
絵の道を迷いながらも美術大学へ進学
編:思春期にそういう、救いになるようなものに辿り付けるというのは幸運ですよね。
C:今でこそ私は画家になっていますが、「本来の自分」とは何かと葛藤して絵を封印した時期も十数年あったんです。子どもの頃から先生や友人などの周囲の人に絵を褒められているうちに、自分が純粋に絵が好きで描いているのか、人に評価されたいから描いているのか、わからなくなりました。武蔵野美術大学の生活デザイン科に進んだものの、絵を描く仕事はしないと決めていました。
編:大好きなことが他者に評価されることへの違和感がおありだった。
C:そうですね。生活デザイン科は美大の中でも実用的な学科で、グラフィックデザイン、工芸デザイン、書籍の装丁などを総合的に学びました。特にこの学科は2年制ですから、4年制より短い。その2年間を留学に充てたいなと考えたんです。今まで自分の希望をはっきり伝えたことが無かったのですが、私のほぼ初めての希望に、親は快く応援してくれました。
ホームステイ先から養子縁組を希望される
編:願書の提出時に4年制から2年制への急な変更。余程の決意だと思われたのでしょうね。
C:実は大学に入る前のこの時すでに、1か月間のリサーチのために、とホームステイ先を自分で見つけていました。小さい時から貯めていたお年玉、お小遣いやアルバイト代で費用も自分で工面していました。
編:すごい行動力です。
C:ホストファミリーは大学教授のご夫婦でした。本当の娘のようにかわいがっていただき、Chieを養女にしたい!と申し出があったので、両親は驚愕してしまって(笑)。それもあったのか実際に2年生が終了するときにはやはり留学は禁止されて、就職しなさいと言われました。
編:2年も留学したら戻ってこないのではないかと心配されたのでしょうね。
C: そうかもしれませんね(笑)。卒業後は編集プロダクションに入り、取材をして記事を執筆していました。「女性自身」のヘアカタログなどにも携わりました。
編:そのプロダクションでのご経験がご自身の書籍16冊の執筆にも活かされているんですね。
「光の扉」
見る人が眩しく感じるような光の描写を得意とする
後半となる2日目の明日は、唯一無二の光の画家への転身ストーリーについて伺います。
お楽しみに!
ライター:MAYA 校正・編集:NORIKO 映像:グランツ株式会社
◆ChieArt氏 プロフィール
独創的な画風は「光の画家」として評価を確立。深い安らぎをもたらす絵として脳科学者や医師からの支持が厚く学会でも何度か発表。イタリア現代美術ビエンナーレ、パリ、NY、スイス、スペイン、スウェーデン、メキシコなど国内外で個展多数。独特の感性で綴る文章には定評があり、PARCO出版、角川マガジンズ、東洋経済新報社、PHP研究所、フォー・ユー、マキノ出版、東宝出版、ヒカルランド、ナチュラルスピリットなどから著書多数。また作曲を手がけメジャーデビューするなどマルチな才能を発揮。セカンドCD「Lumière」はAmazonランキング2部門で1位。その他、小さな個人活動として被災地や、カンボジア、ベトナム、ミャンマーなどの孤児院や学校、病院などで絵を通した社会貢献を続けている。2020年には私財を投じて「ChieArt小学校」をカンボジアに設立。
公式HP:https://chieart.net
インスタグラム:https://www.instagram.com/chieartofficial/
YouTube(毎月第1・第3金曜日配信。)https://www.youtube.com/user/ChieArtNet
Facebook:https://www.facebook.com/ChieArtOfficial
ChieArtショップ(版画・羽衣スカーフ・カレンダー/カード・書籍/CDその他)https://chieart.net/shop/
◆最新の原画展◆画廊:銀座ギャラリームサシ gyarari-musashi.com
2021年9月19日(日)~ 25日(土)11時~18時 *最終日10時30分~16時
◆書籍◆画集「生命の輝き」「愛のエコトバ」(ナチュラルスピリット)
CD付本「幸運の周波数にする光の瞑想CDブック」(ライトワーカー)
新刊本「奇跡が起きる光の絵」(マキノ出版)など16冊の書籍に次ぎ、20作目はオラクルカード(目に見えない高次元からのメッセージを簡単に受け取るための、タロットのようなカード)を発売予定!
◆ChieArt作曲CD「Lumière(ルミエール)」「Trinity」(STARCIA)