警察官からラジオ局の経営者になったスゴい人DAY2▶河端ゆきみ様

株式会社ホンマルブロードキャスティング常務取締役 河端ゆきみ様

 本日ご紹介するのは、ホンマルラジオ渋谷恵比寿局の河端様。今やインターネットは当たり前、コロナの影響もありインターネットでの音声コミュニケーションがとても注目されています。愛媛の町で警察官として交通指導などを担当していた彼女はいかにして東京恵比寿のラジオ局を運営するようになったのか、その人生を伺いました。

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◆見どころ

―離婚。女手一つで子どもと再出発

―ホンマルラジオとの運命の出会い

―「生の声」が伝える力を信じる

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女一人で子育てをするという覚悟と責任

編:大きな決断をなさいましたね。

河:離婚をしても、自分の力で子どもを絶対に大学まで出してやる!と覚悟を決めて、がむしゃらに働きました。元夫からは養育費も慰謝料も一切もらえなかったので、覚悟を決めるしかなかったというのが本当のところですけどね。

 

編:なるほど。

河:自分で立ち上げたペット事業は、離婚した後、私自身と娘の生活の支えとなりました。もしも当初の専業主婦のまま暮らしていたなら、離婚して自分自身が自立した人生を歩むということは想像もできなかっただろうと思います。

 

編:仕事があるということで自立の道を選べたのですね。

河:子どもの教育って本当にお金がかかります。受験費用だけでも相当かかるし、ましてや受験までに通う塾や模試などの費用を考えたら女性一人で稼ぎ出すのは相当に大変です。これは今も15年前もほとんど変わらない社会構造だと思います。

 

編:そうですね。今の時代も女性の自立においては議論があるところです。

河;そんな中で2015年に出会ったのがホンマルラジオでした。

 

編:今取締役をなさっている、株式会社ホンマルブロードキャスティングですね。

河:はい。ホンマルラジオは「本気まるだしラジオ」という名の通り、パーソナリティを主体としてテーマはなんでもありのラジオです。

 

編:いわゆるFMAMの電波ラジオとは違い、インターネットラジオですよね。

河:はい。当時はまだまだ珍しい、インターネットラジオでね。当時の中村社長(現会長)が、愛媛のホンマルラジオで初代パーソナリティをやらないかと声をかけてくださいました。

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 伝えることの難しさと楽しさを知る

編:MCなどのご経験はおありだったんですか?
河:無いですよ。だから最初は自分の番組をもってから、自分自身の日々の出来事などをパーソナリティとしてご紹介するというところから始めました。ただこの時に感じたのは、警察時代に感じたような性別によるハンデが無く、すべてが自分の力で結果が出てくる。この自由でありながら自分の人生に責任を持つという喜びに似た感覚は忘れられないですね。

 

編:この時もまた全く新しいフィールドへ難なくお入りになられたんですね。

河:はい。好奇心ですよね。性別も年齢も関係ない。その「人」で勝負する場所はとても魅力的でした。もちろん最初は大変でしたよ、ネタも自分で探さないといけないですから。それでも続けていると少しずつ聞いてくださる方が増えていって、今度は楽しみにしてくださる方が出てきたんです。

 

編:継続は力なりですね。

河:本当にそうです。3年くらいたったころに、渋谷恵比寿局の運営をやってみないかとお声がけいただき代表就任いたしました。物事はすべて最初から大きく始める必要はなくて、きちんと手が届くところを大切にしながらでも休むことなく続けていく。それが大切だと思います。

 

編:愛媛のホンマルラジオから携わってきたラジオ局運営ですが、今や知名度も上がり広く日本全国にリスナーがいらっしゃいますね。

河:はい、ありがたいことです。特に弊社のラジオが特徴的なのは、スポンサーがいないことなんです。

従来のラジオではスポンサー企業がいて、「提供は〇●社」なんていうフレーズが入りました。

 

編:スポンサー企業がいないのですか?
河:パーソナリティが少額の費用を支払って自分のラジオ番組を持つことができる仕組みという方がわかりやすいでしょうか。社会に語りたい何かがある人でもいいし、MCとして毎回ゲストを招く人もいます。自由な発想で新しいラジオ番組をそれぞれが作っていきます。

 

編:リスナーがつくこともあればつかないこともある。

河;そうですね。番組のアーカイブはリスナーの方がHPから選んで聞いてくださるので、やはり結果は明らかになります。

発信する力がある人にそのチャンスを創出する使命 

編:パーソナリティは何人いらっしゃるのでしょうか

河:私が代表を務める渋谷恵比寿局は現在52名です。今でもどんどん募集をしていますので気軽に「やってみたい」を形にできるラジオなんですよ。

 

編:パーソナリティの力量によりやはりアクセスが違ったりはするのでしょうか。

河;そうですね。毎回アクセス上位に上がってくる方もいます。その場所で何かしら残せる人というのはやはり何か他の方とは違う光るものが合ったりもします。

 

編:全国のホンマルラジオの中で渋谷恵比寿局の特徴はありますか?

河:渋谷恵比寿局は日本全国にあるホンマルラジオ局の中でも最大の局です。パーソナリテイの方も目指す未来像などが明確な方が多く、志が高い方が比較的多いんですね。そんな方が「生の声」で本気で伝える、発信していく番組が多数あります。

 

編:愛媛と渋谷の違いというのはありますか?
河:やはり東京は何より人口が多いです。それから愛媛と比べると個人事業主の方が圧倒的に多く、オリジナルの発想で行動する方がとても多いと感じています。今後は愛媛もそうなっていくかもしれませんが。

 

編:そのパーソナリテイの方がそれぞれ何か発信したいことがあってホンマルラジオに所属しているんですよね。

河:会社役員の方もいらっしゃるし、フリーの方もいます。ただいかに皆さんに聞いていただける番組を創るかというのは弊社の方で積み上げたノウハウがありますから、塾や研修会などを通して皆さんに学んでいただけるようなサポートもしています。

 

編:それぞれの方の魅力が最大限に伝わる番組作りをサポートされるのですね。

河:ビジネスは最初から最後まで「人」です。信頼関係が始まるには必ずそこに「人となり」があると思います。その「人となり」をホンマルラジオの番組で皆さまにしっかり知っていただく。その先にそれぞれが持つポテンシャルに応じたチャンスが広がるのだと思います。

 

編:既存のラジオ局もたくさんありますが、ホンマルラジオは他社とは違うのは何でしょうか。

河:発信能力がある方というのはたくさんいらっしゃると思います。今の時代はSNSもありますし、動画での発信もハードルが低くなりました。ホンマルラジオは基本的にカット無し、編集無し、忖度無し。でアーカイブ配信しています。本気で伝えたい方の「生の声」を身近に、体温をそのままに伝えています。

 

編:河端さんは代表としてその場を提供していく役割でしょうか

河:そうですね、将来の夢に向かって進む方々のステージアップの一つの機会としてこの渋谷恵比寿局がお役に立てるといいなと考えていますし、その能力と責任があると思っています。

(了)

インタビュー:NORIKO 撮影:株式会社グランツ

 

河端 ゆきみ様 プロフィール

株式会社ホンマルブロードキャスティング 常務取締役

ホンマルラジオ渋谷恵比寿局 公式サイト https://honmaru-radio.com/category/honmarushibuyaebisu/

197414日 愛媛県松山市生

1992年  愛媛県立東温高等学校卒業

愛媛県松山東警察署にて交通巡視員として勤務(交通巡視員とは

1995 4月 愛媛県松山南警察署へ移動

1997年 3  結婚の為退職

2009年 1月 起業プードル専門トリミングサロン経営

2014年 7月 離婚 フリーランスとして様々な新事業を手掛ける

2015年 1119日 ホンマルラジオ 開局 初代パーソナリティ就任

2018年 4月 ホンマルラジオ渋谷恵比寿局 代表就任

2019年 10月 株式会社 ホンマルブロードキャスティング 常務取締役就任

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