今日ご紹介するのは既存のポイントサービスとは一線を画した、フェアでサスティナブルな仕組みを作ったスゴい人。このサービスが世の中に広まった時、我々人(地球市民)はより笑顔で、やりたいことを自由に仕事にして生活ができる。そんな純粋な考えを形にした天野幸雄氏。その想いを伺いました。
おかげ様を形に!
見どころ YouTubeはこちらから
―強者が勝ち続ける社会に違和感
―多様な仕事を経験してみた
―この社会の不平等を減らしたい
好奇心の赴くままに、様々なスポーツに触れた
父親が電気工事業でしたので、真っ黒になって年中休みなく働いていた姿を見て育ちましたから、私自身も影響を多分に受けました。他人のために汗を流すことをいとわない人で、今でもその姿勢を思い出します。男4人兄弟の3人目でした。上の兄たちとは7歳離れ、下の弟は4歳違いましたから、母は本当に大変だったと思います。小学校の頃はサッカーと野球で週7日間運動をしていました。そろばんも習っていたので小学校の頃からものすごく忙しい日々でした。小学校中学校はずっと学級委員をやっておりましたのでそのころから責任ある立場であることが合っていたのかもしれません。中学校で野球とサッカーで迷った挙句、ボール拾いから始まる野球部ではなく、すぐにボールを蹴れるサッカーを始めました。ちゃっかり見て、実を取る性格と言えます(笑)。
高校1年生の時には、友人の誘いで行ったモトクロスにはまって、サッカーよりもモトクロスをするようになりました。河原や砂丘で練習し、レースにも出ていました。大学をどうするかという段になって、好きな事をやるのもいいなという気持ちもありました。モトクロスってむちゃくちゃお金かかるので、静岡ならではの、うなぎ屋さんで皿洗いのアルバイトをしていました。まかないのうな重の方が時給より高かったかもしれません(笑)高校は進学クラスにいながら唯一私だけが進学せず、車の整備会社に就職しました。今度は車のレースにメカニックとして携わるようになりました。富士や鈴鹿のレース場にはよく出入りしていました。
様々な仕事を経験してわかった社会に共通する課題
20代はまだまだ興味の対象が広くて、やりたいことは全部やってみました。この商品は社会に役立つ!と思って排気ガスをクリーンにするエコ製品のセールスもやりましたし、建築業で現場監督もやりました。建築現場では元請け、下請け、オーナー、もちろん自分の会社も含めて皆が利益を享受できる答えを探すのが大変だし、面白かったです。
それぞれが譲れない損益点があったり、求める理想があったりします。その相手方の背景を知らなければお互いの妥協点を見いだせないですから、いかに相手を知るかが重要でした。相手にとってのメリットは何か、自分の立場でできることは何か。この経験から「3方よし・4方よし」の精神を学びました。
その後弟が立ち上げた車のパーツ・部品の製造業で働くことになりました。そこで経験したのは、品質管理をしながらコストダウンのために外国人労働者を雇用したり、新製品の開発もしました。原油価格に連動して材料費が高騰し、価格は上げざるを得ない局面もありました。しかしながら取引先からは相次ぐコストダウンの要求がある。現場で手を動かし、汗を流している従業員の賃上げになかなかつながらない現実というジレンマに直面しました。これでみんながWin-Winになるにはどうしたらよいのだろうかと考えましたね。コストダウンの要求は理解できるのですが、それがあまりに節操を欠くと、それは誰かを不幸にして得るメリットになるわけです。日本の経済を支えてきた製造業がこうして追い詰められている現状を憂えていたし、現場で働く人が追い詰められていく。この現場で働く人が最後にハッピーになる仕組みを作りたいと考えて実現したのが「ハピまる」です。右左の商売を否定はしませんが、それは本当に必要なのかということを今改めて考えないといけないと思います。大きな資本の大きな企業が作ったルールに個人や中小企業が、自由な発想や行動が制限されたり、参入障壁となっている現実ってたくさんあると思います。儲けるために誰かを泣かせてもよいのか? 利益追求だけが本当に企業や組織の成長戦略なのか?そんなことを私はずっと考えていました。
これからの社会のインフラは一者強存ではなく、多者共存へ
社会も世界もそれに気が付いてきていて、サスティナブルな社会とかSDGsの実現とか言われ始めましたけど、実は日本は鎖国していた江戸時代に完成されたシステムがあったわけですよね。世界がようやく追いついてきたのではないかとさえ思っています。日本人は戦後、世界のルールに少し乗りすぎたのかもしれません。今こそ日本人は我々祖先が実践していたエコで社会還元を目的としたシステムに立ち戻るべきだと思います。世界でもそこに気が付いた人もいまして、江戸時代の驚異的なGDP換算を研究発表したチームもありました。ハピまるはまさにそのシステムを現代流に具現化したものです。
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ハピまるとは?
ハピまるはコロナ後に指導した新しいポイントサービスです。世の中にはたくさんのポイントサービスがあります。ポイントをもらったことが無い人はいないでしょう。ポイント還元率が高いということが意思決定を左右する場合もあります。大きな特徴は2つ。お店や会社のオーナー様へもポイントバックすること。それからポイントが換金できること。消費者へポイントバックするのは、今あるサービスとは変わりませんが、還元率は数倍以上のことも。
目指しているのは個人ビジネスオーナーや中小企業の経営者の不安の解消。既存のポイントシステムは固定費を払ったり、ポイントの払い出しをしたりと、オーナーは集客のために負担が増大します。ハピまるは固定費は一切ありません。副業などではなく、きちんと自分の本業に向かうことでオーナー様もポイントが増えるシステムです。そしてそのポイントでモノを買ったり、現金に換えてもよいのです。
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ビジネスオーナーに寄り添い、支えるインフラサービスを創る
個人事業者、中小企業というのはいつも自己の決断一つで近い未来が大きく左右されるというリスクを背負っていますよね。PR広告というのもその一つです。多様な予約・集客サービスが存在していますがそれは本当に集客してくれ、店の売上アップ、または認知度の向上に効果がありますか。たくさんの人が矛盾と不平等を感じてきています。汗水たらして働いている個人店主オーナーさんが支払っているその広告費は巡り巡って誰の給料になっているのか。その給料をもらっている人は本当に自分の店、会社のために働いてくれていますか?コロナ禍で多くの企業が頓挫した時期、そのPR費を支払った企業はあなたを助けてくれましたか。誰一人取り残されるべきではない。自らの幸福は一人ではなく、見えない人も含めてのすべて人と人とのつながりがベースになって成立していることを再認識してほしいんです。
どんな逆境にも人の営みが止まることは無い
ヨットってすごいんですよ。ヨットは向かい風でも帆の受け方を変えることで前進していく。この発想がすごく好きで、この思いでハピまるを作っています。コロナで大打撃をうけながら打ちひしがれている方もいますし、廃業する方もいるでしょう。でも今この時でも帆の角度を変えることで前進する道はあるはずだ。
その支えにハピまるがなれたらいいと思っています。お客様が帰るとき「ありがとうございます」と商人ならだれでも言って頭を下げます。目の前のお客様だけにではなく、ここに来るきっかけを作ってくれた人へも感謝している。見えていない奥行きや広がりみたいなものに対しての感謝ってあると思うんですよ。ハピまるはそこにきちんと「見える」感謝を返していくことを目指したツールです。
おかげ様を形にしてお渡しするサービス
誰かを助ける、誰かのために力を貸す。それは災害時であったり、社会的弱者に対してなど、個々の活動は日本全国で発生しています。ただし、それになかなか横のつながりはできにくいし、ボランティアであったりすると、なかなか続けづらい。こんな温かい人の気持ちを緩やかにつないでいくのがハピまるのシステムです「無関心」ではいられないんです。今までもこれからも。一見自分と無関係の出来事であっても何かしらの共通項がきっとあります。GOTOキャンペーンも素晴らしいですが、忘れてはならないのがそのキャンペーンで潤っているのは誰か、そしてそれは長期的な視点で社会に寄与していくものなのか。国民皆が「かしこく」見て、判断する時代になっていると思います。
「ハピまる」がいつか日本津々浦々に広がり、皆が笑って、自信をもって事業を展開することができる未来を目指しています。
インタビュー:NORIKO 映像制作:株式会社グランツ
◆プロフィール
天野幸雄(あまのゆきお)氏
静岡出身 株式会社NEW DIMENSION(ニューディメンション)代表
企業サイト:https://newdimension.jp
サービス「ハピまる」公式サイト:https://www.hapimaru.city/