全米最優秀女子高生を育てたスゴい人!

小学校3年生まで教科書なし

全てのキーワードはパッション!!

我が家で徹底したこと

全米最優秀女子高生とは1958年にアメリカで始まりこれまで80万人近くが参加した全米の女子高生が知性や才能、リーダーシップを競う大学奨学金コンクールThe Distinguished Young Women of Americaである。
本日、登場するスゴい人は昨年のコンクール優勝者、ボークスカイさんを育てたボーク重子さん。「自分のようになって欲しくない」と最高の教育法を求めワシントンDCで最先端の教育を調べまくり選んだ幼稚園は高校まで一貫している学校でケネディ家やブッシュ元大統領の家族なども卒業している。そして、大半はハーバード大学も含めたアイビー・リーグに進学するまさに世界最高の教育をしている学校だ。この学校では従来の英才教育をしているわけではないという。
彼女の人生と共に世界最高の教育とは何か教えて頂こう。

さあ…
ボーク重子様の登場です!

婚約者にまさかの言葉でフラれる

母は入塾したら必ず点数が上がる英語塾を経営していました。
お陰で家のトイレの中まで百人一首が壁一面に貼られる程、私も詰め込み教育で育ちました。福島県で5位など成績は良かったのですがある日突然、もし点数が下がったらどうしよう。と不安になった瞬間、いとも簡単に心がポキって折れてしまったのです。受験間際でも勉強せず成績は下がりなんとか高校に入ったけど大学にも何故行くか分からず行けと言われるから通っていました。
外資系で働いていた時、アメリカの方とお付き合いしていてプロポーズかと思いきや
「君は結婚したら、その後はどういう風に生きていくの?」と質問され
「どう生きるって?子どもを産んで貴方の面倒を見たいと思います」
と答えると「僕はそれだけの人はいらない」ってフラれたのです。
私はそれだけの人じゃない!ってスゴく頭に来て仕事を辞めイギリスの大学院へ、
アートを学びに留学したのです。そこで知り合ったのが今の主人でした。

同じ人生を歩ませたくない

主人と結婚しアメリカで生活を始め出会う人は家庭環境など関係なく、やりたい事は自ら切り開いている人ばかりで生まれて初めてのカルチャーショックを受けました。私とは全く違う思考力と行動力を持ち備えている人たちに囲まれ大変な所に来てしまったと思いました。そして子どもを授かり最初に頭を過ぎったことは、私と同じようになって欲しくない!でした。私は自信が無く何かを始める前から諦めてしまう様な人間だったので、子どもは躊躇なく1歩を踏み出せる様になって欲しいと思ったのです。ワシントンDCに住んでいたのですがDCはアメリカで一番研究機関が集まっている場所でもあり研究機関の人たちに直接話しを聞きに行ったりして子育て方法の情報を集めてゆきました。
幼稚園も色々と見にゆき小学校3年生までは共学で4年生から男女別学のボーヴォワールに決めました。

小学校3年生まで教科書なし

とにかく先生は子ども一人ひとりをスゴく良く見てくれて親にフィードバックしてくれるのです。幼稚園から高校まで一貫なのですが小学校3年生が終わるまで宿題も教科書もないのです。先生に「うちの子はまだ九十九も知らないし、スペルも間違っているのですが」と聞くと「誰もが出来るようになる事を早く出来る様になったからって関係ないわ。どうしても宿題が欲しければ20分間空想して」と言われたのです。情報を詰め込むのではなく子どもが子供らしくあれる環境を作りそこで自ら考え、主体性を持って行動し、結果を出す力、そして論理的に考える力を鍛えてくれていたのです。
学校に行くと先生がひとりひとりの目を見ておはようと挨拶をします。これは、その子の存在を認めている証で自分の意見を言っても安心という事に繋がります。
そして昨日あった事を一人ひとり話すモーニングミーティングをします。
思考力を育てる必要があるので先生は、こうしなさい。とか、答えはこれです。とは言わず必ず授業は対話式で進めてゆきます。詰め込み式教育で育ってきた私はスゴく時間がかかるのでイライラしてしまう事もありました。ただ、暗記させてしまったらそのパターンしか残らないのですが対話式で進めるので応用力も備わるのです。

全てのキーワードはパッション!!

日本の教育では殆ど聞かないのですが大切なのはパッション!情熱なのです。何に対して興味を持つかは子どもたちそれぞれ違います。授業は全て子供の隙を考慮したプロジェクトベースで進みます。例えば犬が好きだったら、例えば「犬を飼うってどんなこと?」を独自で調べ結論まで出させます。ペットショップや近所で犬を飼っている人に話しを聞きに行き自分なりの結論を導き出すのです。
これを4歳からやるのです。好きだからこそ続けられ何か困難があっても好きだから乗り越えられます。好きだからこそ謙虚に他人から学ぶ姿勢も自然と生まれます。好きだから好奇心がわき、それが真の思考力と学力に繋がります。
先生はその子が何に興味を持っているか=パッションがどこにあるかじっくり観察してくれているのです。このような幼少教育を実施し最終的に高校を卒業する頃には全国の共通テストはほぼみんな満点を取ってしまう学力が備わっているのです。

21世紀型リーダーシップ

コンクールへの応募のきっかけは娘が大学の授業料を見てびっくりし、何か策はないか調べた事に始まります。そこでこのコンクールを見つけてきてチャレンジするって言い出したのです。
決勝に進出するのは各州と自治区の代表51人で、2週間に渡り繰り広げられます。まずはメンバー全員で1週間ボランティアをしますが、これは個人の優勝という利益より先にある「全員で最高の結果を出す」中で身につけるリーダーシップ力や協働力を養っていくためです。
優勝者として娘の名前が呼ばれた瞬間、全員が娘の周りに集まり祝福してくれました。
皆でこの素敵な舞台を作り上げる事が重要であり違いは単に娘が優勝賞金をもらっただけ。誰が優勝するかは重要ではなく共にこのステージを作り上げた事が全員の誇りであるという21世紀型のリーダーシップ像を目の当たりにしました。

我が家で徹底したこと

会話は必ず双方向で話し「貴方はどうしたいの?」と問いかけ、しなさい!とは言いませんでした。
親のアドバイスは親のエゴや欲求が絡んで子供にとっては最適でないことが多いから他の大人の意見を聞かせるようにしました。
どんなに忙しくても必ず家族が顔を合わせて今日の報告はするようにしました。
この時間を通じて子どもが何を考えどんな事に興味を持っているか見えてきます。
そして最も大切にしたのは何に情熱を傾けているかを知ること。

私のパッション!

30歳の私に「それだけの人はいらない」と言った彼の気持ちが今ではわかります。
あの頃の私はパッションゼロでしたから(笑
中学生で心が折れてから娘のこの教育に出会うまで私らしく生きる時間を失っていました。
これからは最先端のアメリカ式コーチングを日本人にあった形に翻訳して伝えてゆきたいと思っております。実は宗教差別をしない日本人は世界的に見るとかなりオープンマインドなのです。そして、日本人は潜在的に非認知能力に長けています。詰め込み教育のお陰であらゆる知識を保有しているからこその強みも活かして人生100年時代を自分らしく生きるお手伝いをしたいです。

取材を終えて

重子さんは小柄ですがとても明るくスーパーオープンマインドな方で一瞬にして彼女の心地よい世界に引き込まれてしまった。IQや学力テストでは測れない非認知能力は2020年度から改定される日本の学習指導要綱の中心となるという。重子さんが執筆された「世界最高の子育て」は具体的な方法も沢山書かれているので教育される立場の方だけでなく子を持つ親も含め多くの人に手にとって頂き実践して頂きたい。そして、ワークショップなどをどんどん開催して欲しい。

プロフィール

ロンドンの大学院で現代美術史の修士号を取得後、南仏で出会った夫との結婚を機に
1998年ワシントンDCに移住、出産。
2004年にワシントンDC初のアジア現代アート専門ギャラリーをオープン。「絶対無理」の大合唱で迎えられるが、大方の予想に反してギャラリーは成功し2年後には米副大統領夫人、美術館や有名コレクターなどVIPが顧客のトップギャラリーになり、同年アートを通じての社会貢献を評価されワシントニア誌によってオバマ大統領やワシントン・ポスト紙副社長とともに「ワシントンの美しい25名」に選ばれる。2009年に自身のワークライフバランスのためアートコンサルティング業に転業。2011年にスタートした女性の応援サイト askshigeko.com は人気ブログとなり、寄せられる質問に効果的・実践的に答えるためライフコーチの資格も取得。現在は20年近いアート業界でのキャリアに加え、ライフコーチとして全米、日本各地で子育て、キャリア構築、ワークライフバランスについて講演会、ワークショップを展開中。

女性の応援サイト askshigeko.com
コーチングサイト shigekobork.com

◆著書「世界最高の子育て」http://amzn.to/2ICs7kd

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