数々の大会で優勝し、Hip-Hopで世界を繋ぐスゴい人!

ダンサーKATSU1を一度、捨てようと思った

貧困な地域の子どもたちのために

ブレイクダンスがユースオリンピックに!?

本日登場するスゴい人は世界のブレイキング(=ブレイクダンスの本来の名称)大会で数々の優勝を手にしている。
ブレイクダンスを踊っている人のことを「BBOY(ビーボーイ)」と呼ぶ。
「Peace, Unity, Love and Having Fun!!!」これはHip-Hopに必ず出てくる言葉だそうだ。
本日は、そのHip-Hop界のスペシャリストであり、世界中にB-boy仲間を持つスゴい人が登場する。
国際オリンピック委員会(IOC)が2018年にアルゼンチンで開かれる14歳~18歳までを対象としたユース世代向けのオリンピック競技にブレイクダンスを加え注目が高まっている。
彼の計り知れない行動力、パワーはどこから湧き出てくるのだろうか?

さあ…
株式会社IAM 代表取締役
公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス部長
KATSU1(石川勝之)様の登場です!


ダンスを始めるきっかけ

中学1年の時、マイケルジャクソンのスリラーのプロモーションビデオを見たのがダンスを始めたきっかけでした。
高校に入ってからはバレーボール部に入部し、強豪校だったのでダンスは一切しませんでした。
ダンスをがっつりやりたいというよりは、ダンスで周りを楽しませたい!というくらいでした。
父が教師で、自分も教師志望で体育の教員になりたく体育大学に入りましたが、部活はせずブレイクダンスに明け暮れました。
大学の夏休みの長さにビックリし、就職したら絶対にできないであろうことを大学在学中にやらなければいけない!とアメリカにブレイクダンスの大会を見に行きました。
次は物価も安く、治安も良くて、英語圏だから…と、一人でオーストラリアのシドニーに行くことに。
行きの飛行機の中では不安や後悔もありましたが、現地でたくさんのBBOYの友達ができて僕をケアしてくれたので楽しく過ごせました。
その頃僕は全く英語を喋れなくて、「How old are you?」と聞かれて「Tomorrow!」って答えていたぐらいです。
ダンスが好きなのはもちろんだけど、“Hip-Hopカルチャー”に出会えたことで、ダンスの素晴らしさを再確認することができました。
その後、大学が休みになると海外に行くという生活を繰り返しました。

Hip-Hopカルチャー

Hip-Hopは大きく分けて「ラップ」「DJ」「グラフィティ」「ブレイキング(=ブレイクダンス)」という4つの要素が入り交じりながら発展し、Hip-Hopと呼ばれるようになっていきました。
そしてこのHip-Hopカルチャーの中で合言葉のようなものがあるんですけど、「Peace, Unity, Love and Having Fun!!!」って練習中、本番にかかる音楽の中にもどんな時にも出てくる言葉なんです。
それを日本語訳した時に、僕が海外で経験したことがその4つにすごく当てはまっていることに気づいて、Hip-Hopってこういうことなんだ!エンターテイメントとして捉えていたけど、実はそうじゃなくて、教育にもつながる理念なんじゃないか?と感じました。

初めての優勝、そして世界一へ!

大学に4年間通ったけれど、就職している場合ではない!もっと極めなければ!と思った僕は、親に就職したくないと言い、反対されたけれど、とりあえず1年待ってくれと説得しました。
海外に行き続けている中で、2005年にニュージーランドの大会で優勝し、現地の新聞のTOPにも載りました。
親もとても喜んでくれて、地元の新聞にも取り上げられ、その後色々な大会やコンテストで勝つようになりました。
NHK朝の連続ドラマ小説「瞳」に出演してからは親戚中が喜んでくれて、心置きなくダンスの道に進むことができました。
でも、バイト生活で将来は常に不安でした。
世界大会で優勝したからといって世界が変わるわけではないと思ったけれど、とにかくそれを達成しないと次のステップに進めない!と根拠のない自信で突っ走っていました。
そしてついに、2009年の世界大会「R-16」(韓国で開催されたW杯のような位置付けの大会)で、世界一を取ることができました!

ダンサーKATSU1を一度、捨てようと思った

30歳を目前に何かを変えなければいけないと、ワーキングホリデーの行先に選んだのがオーストラリアのメルボルンでした。
ダンサーKATSU1の名を捨てて、「石川勝之」としてどれだけ通用するか、ゼロの状態で乗り込んでみました。
が!英語には自信があったけれど、その英語はBBOY仲間と話していたスラングよりの英語で、日常生活の些細な英語が全く通じない、全くわからない。
言葉の壁にものすごいストレスを感じ、最初の3か月で挫折して日本に帰ろうかと思いましたが
「KATSU1さんの行動すごいです!KATSU1さん、憧れています」と書かれた仲間たちからの寄せ書きに勇気づけられました。
その頃、B-boy KATSU1がオーストラリアにいるらしいと噂が立ち、あちこちからダンスや審査員の仕事が来るようになりました。自分の最大の武器はダンスだから、KATSU1の名前を捨てるのはやめようと思い、オーストラリアでの生活を続行しました。
明け方から昼過ぎまでは工場で仕事、午後はダンスという生活を2年くらいした頃、もう少しオーストラリアにいたい!と思った僕はビザについて調べ始めました。
永住権の中にアーティストビザがあり、条件がすべて揃っていたので9か月で永住権が取れてしまいました!

貧困な地域の子どもたちのために

フィリピンやベトナムでストリートチルドレンと出会い、その子どもたちが生活する姿を見てどうしようもない気持ちになりました。
この子たちを助けたい!と思い無知な僕は、この子達を助けるためにはお金が必要だ!
お金が必要なら会社を起こせばいい!と思い法人を設立しました。
そしていずれ、日本の子どもたちと交流する機会も作りたいと思いました。
日本の若者に海外の貧困の現状を知ってもらい日本で産まれたことはラッキーなのだと理解して欲しいです。僕は今やりたいと思ったことをやらないと、絶対に後悔すると思って行動しています。

ブレイクダンスがユースオリンピック競技に!?

昨年12月にブレイクダンスがユースオリンピック競技に!と聞いた時は驚きました。
子どもも大人も障がいがある人も男でも女でも、どんな人でも一緒にできるブレイクダンスがスポーツになると年齢・性別・障がいがある…などで誰もが一緒にできなくなってしまう。
先人が伝えてきた、僕らも一番大切にしているコミュニティーがどうなってしまうのか不安になりました。
でも、Hip-Hopの素晴らしい文化を知ってもらえる機会にもなるし、この文化を感じている人でないと「スポーツ」としてもバランス良く成り立たすことができない、と、世界中の仲間と密に連絡を取り合い、カルチャーとしてもスポーツとしても成り立つようにできればと話し合っています。
子どもたちの夢のためにも成功させなければいけない。
これは、Hip-Hop界もB-boy界も、世界規模で1つの歴史になると思います。
いつか、子どもたちがブレイクダンスのレジェンドに会いたいと言った時、子どもたちとレジェンドの架け橋になって、その場を提供できるようにもなっていきたいです。
この文化を作ってくれていた先輩方の気持ちも、この先大切にしていかねばと思っています。

取材を終えて・・・

今でも月一くらいで海外で活動されている。
ご家族はオーストラリアの家に残し、世界中を飛び回っている。
ここまでKATSUさんがブレイキングの世界に引き込まれたのは学生時代、訪れたシドニーで出逢ったBBOY仲間のヒューマン性に惹かれたのが大きいのでは無いだろうか。
それがまさにPeace,Unity,Love and Having Fun!!!
この精神で世界中に仲間を作り、日本でもこのシーンでみんなが一つになるよう結びつけ、世界のブレイキング界を盛り上げてゆくのだろう。
日本人らしい和の精神を兼ね備えた現代の侍のようでした。


プロフィール

B-BOY KATSU1(カツワン)
ALL AREA/READY TO ROCK/FRESH SOX/7$/MZK

<経歴>
ROCK STEADY CREW 30th ANNIVERSARY in JAPAN 優勝
FREESTYLE SESSION JAPAN 2005,2008 優勝
FREE STYLESESSION 10TH ANNIVERSARY in LA 優勝
BODY ROCK 1ON1 BATTLE 2005 in NEW ZEALAND 優勝
AUSTRALIAN DAY SUN DANCE in AUSTRALIA 2006 優勝
BBOY UNIT JAPAN 2008 優勝
THE NOTORIOUS IBE 2008 in HOOLAND アジア代表
THE NOTORIOUS IBE 2009 in HOOLAND 日本代表
COMMADER CUP in TAIWAN 2008 優勝
LEAD MOS 2ON2 BATTLE in KOREA 2008 優勝
ULTEAM8 international in FRANCE 優勝
BATTLE FIELD 1on1 BATTLE 2009 優勝
RADIAKL FORZE 11th ANNIVERSARY in SINGAPORE 2009 優勝
R-16 JAPAN ELIMINATION 2009 優勝
R-16 INTERNATIONAL in KOREA 2009 SHOW+BATTLE 優勝
BATTLE OF THE YEAR JAPAN 2009 優勝
BATTLE OF THE YEAR ASIA in SINGAPORE 優勝
BATTLE OF THE YEAR INTERNATIONAL in GERMANY BEST SHOW

BATTLE OF THE YEAR in AUSTRALIA 2003 GUSET JUDGE
AUHUS FESTIVAL BATTLE ZONE in DENMARK GUEST JUDGE
BATTLE OF TE YEAR 2006 SOUTH EAST ASIA in THAILAND GUEST JUDGE
BATTLE OF NORWAY 2006 in NORWAY GUEST JUDGE
CIRCLE PRINCE 2008,2009 in KOREA GUEST JUDGE
CIRCLE PRINCE 2009 in SWITZERLAND GUEST JUDGE
RED BUL BCONE 2009 in NEW YORK GUEST JUDGE

ROYAL EASTER SHOW PLANET X in SYDNEY 2002 ゲストダンサー
CHANEL プロモーション in SYDNEY 2002 ゲストダンサー
GACKT 全国ツアークリスマスライブin 東京ドーム ダンサー
NATIONAL BASKETBALL LEAGE PHILIPS CHANPIONSHIP in AUSTRARIA GUEST DANCER
NIKE AIR FORCE1 25TH UNNIVERSARY PARTY in 香港GUEST DANCER

DJ BAKU 1ST 「spin street」 アルバムPV出演
V6 PV 出演
KREVA PV 出演
ワコールCM 出演
明治アーモンドチョコレートCM 出演
NHK連続小説ドラマ「瞳」に出演
映画 「昴」 出演

◆BBOY KATSU1 ブログ
http://ameblo.jp/bboykatsu/

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