日本では江戸時代より多くの人に親しまれてきた玩具
“ヨーヨー”
皆さんの中にも、子どものころ遊んだことがあるという方は多いのではないだろうか。
そんなヨーヨーに魅せられ、15年以上にわたり技術を磨き、世界に通用するパフォーマンスにまで高めたスゴい人が本日登場する。
彼はヨーヨーの世界大会であるWorld Yo-Yo Contest 「Artistic Performance Division」において、2004年に個人で優勝。
更に川田祐氏(Performer SOUL)とのユニット、Entertainment Duo SPINATIONとして2013年、2014年に2年連続優勝を果たし、同部門初の連覇を成し遂げた。
さあ…
Yo-Yo Entertainer
TOMMY様の登場です!
「全力であそぶ」
おもちゃが好き。
そんな、どこにでもいそうな普通の少年だった。
特に「おもちゃ好き」は、今の僕につながるルーツと言ってもいい。
プラモデルにしてもミニ四駆にしても、多くの子どもたちを熱狂させた流行のおもちゃには一通り触れ、そしてのめりこんだ。
そんなふうにして成長していく中、1997年に発売された「ハイパーヨーヨー」を手に取ったことが、僕の人生を大きく変えることになる。
当時の僕は中学生。
その頃海外からやってきていたハイパーヨーヨーのデモンストレーター達は、ヒーローのような存在だった。
そのプレイに引き込まれ、高校生になる頃には自分でもヨーヨーの仲間を見つけて腕を磨きあうようになっていった。
そうするうち、2000年、高3の夏に三居さん(現在のヨーヨー連盟の理事)から世界大会に誘われた。
のちに相棒となる「SOUL」ともこの時から同じチームメイトとして世界を目指した。
なにしろ初の大舞台だった。
合宿までして「SOUL」とともに猛練習に励み、なんとか成績を残すことができた。
ただ、受験シーズンの夏をすべて世界大会に費やした結果、見事に失敗。
浪人することにはなったが、それでもこの大舞台を経験したことが、その後の方向性をかなりの程度まで決めたことは間違いない。
大学生になってからは大道芸との出会いもあり、パフォーマンスとしてのヨーヨーを新たに追求しはじめた。
日本にはまだヨーヨーのパフォーマーがいない頃だったせいもあり、苦しいことも多かったが自信だけはもっていた。
それから舞台マッスルミュージカルのオーディションに合格。
メインキャラクターとして様々な作品で公演、ラスベガスでも経験を積み更に自信がついた。
そうしている中でもっとヨーヨーの可能性を広げたい、一人でやるには限界がある・・・。
そうした思いが強まり「SOUL」とコンビを組んで、ヨーヨーを操る自分たちをさらに前面に押し出した活動に移行した。
自分たちでステージを企画するなど、よりクリエイティブな要素を強調している。
子どもたちを相手にヨーヨーを教えるとき、いつも伝えていること。
それは「練習をしないでね」と。
その代わりに「楽しく遊んでね」と伝えている。
練習と思うと時には辛く感じてしまうこともあるから、それよりも楽しさ、面白さをたくさん感じ取って欲しいと、そう思う。
何かひとつ、面白いと思えるものを見つけたら、あとは全力で遊ぶだけ。
僕の場合は、それがヨーヨーだった。
すでに気持ちの一部となったヨーヨー。
もっと、もっと、遊び倒すぞ。
◆相棒である「Performer SOUL」こと川田祐様の記事