本日登場するスゴい人は、元WBC世界ライト級チャンピオン。
現役引退後はバラエティ番組にも多数出演し、親しみのあるキャラと独特な存在感、そして「OK牧場」をはじめとするギャグはお茶の間でも大人気。
スティーヴン・スピルバーグ監督映画「太陽の帝国」、リドリー・スコット監督映画「ブラックレイン」など、映画、テレビドラマ、バラエティ番組と幅広い分野で才能を発揮している。
活躍の秘訣を聞かせて頂きましょう。
さあ…
元WBC世界ライト級チャンピオン
俳優・タレント
ガッツ石松様の登場です!
「生きる道」
昔から日本には「金持ち喧嘩せず」ということわざがあるけど、子どもの頃ウチは貧乏でお金がなかったので、よそからぶんどらないと生きていけなかった。
貧乏が原因でいじめにあったりして、その悔しさからケンカに明け暮れる毎日で、近所からは「札付きのワル」と言われていた。
そんな「ぶんどる」生活をしていたけど、それじゃ警察に捕まっちゃうということで、勝負に勝ったら賞金をもらえる「ルールのあるぶんどり」=「ボクシング」を始めることにしたんだ。
最初は試合にもよく負けていたよ。
11敗5引き分けという戦績で何度もやめようと思った。
それでも途中でやめなかったのは、これが「自分の生きる道」だと思ったから。
厳しいトレーニングや減量はもちろん辛く苦しかったけれど、物事を継続する上で苦労は付き物だと思っていた。
そしてボクシングを始めて8年後、WBC世界ライト級王者になった。
でもボクシングで世界チャンピオンになったからと言って、そこで喜んでばかりはいられなかった。
ボクシングは一生できるものでは無い。
桜の花と同じようにパッと咲いて、パッと散るのがスポーツ選手で、忘れられるのも早い。
そこで将来を考えて、チャンピオン時代に芸能事務所ガッツエンタープライズを立ち上げた。
今と違ってスポーツ選手がバラエティ番組に出るのが一般的では無かった時代。
最初の頃は「ボクサーになにができるんだ」とみんなにバカにされていたよ。
でも「ボクシングの世界じゃチャンピオンでも、芸能界では違うんだ」と思って頑張った。
その世界に行ったらそこに馴染まないといけない。
だけど自分を捨てては駄目。
自分を捨てずに、その世界に「染まったふり」「バカなふり」をする。
だけど本当のバカじゃだめだから、色々と勉強して頑張った。
そうして頑張っていると、それを見ている人が応援をしてくれて、次の仕事に繋がっていった。
今はボクシング世界チャンピオンの名誉を守る「プロボクシング 世界チャンピオン会」の会長をやっていて、これからの青少年の健全育成のために何か出来ればと思っている。
還暦を過ぎてからは、晴れた日は温かい外で過ごし、雨の日は家で本を読むという「晴耕雨読」を心がけている。
物心ついた頃から、人を見返すためにがむしゃらに生きてきたので、そんな生活も良いかなと思っているところなんだ。OK牧場!
◆公式ホームページ
http://www.guts-ishimatsu.com/