マジック界のオリンピック“FISM世界大会”のアジア代表となった手妻継承者のスゴい人!

本日登場するスゴい人は、日本の伝統芸能である手妻の継承者のスゴい人!
手妻とは日本古来のマジックのこと。

子供の頃からマジックは好きだった。
後に師匠となる方の事務所と家が近かったことがご縁で、高校生の頃からアルバイト感覚でお手伝いするようになり、そこで日本における伝統芸能の奇術であり、国内で独自に生まれたエンターテイメント「手妻」に出逢う。
師匠がマジックと「手妻」の両方をやっていたからだ。
それまでは存在すら全く知らなかった。
この出逢いがその後の人生を変えていく。

彼はマジック界のオリンピックと言われているFISMのアジア大会で優勝。
アジア代表として臨んだ世界大会でも5位入賞を果たす。

さあ…
手妻継承者
藤山大樹様の登場です!

「創造は難しく、模倣は容易い。」

実はプロの世界に入るなんて、全く考えていませんでした。
確かに子供の頃からマジックは好きで、良くやっていました。
でも、最後の最後まで、どうするかは決めかねていました。

決めたのは大学4年生の時で、就職活動をするか、マジックの世界に飛び込むか、悩んでいたくらいですから。
でも、人生は一度きりしかありませんし、思い切ってやってみようと決意しました。

学生時代から師事していた藤山新太郎のところで出逢った、日本古来の伝統芸能である「手妻」。
プロとして活動する上で、マジシャンの道もありましたが、私は「手妻」しか考えていませんでした。
「手妻」は総合エンターテイメントなので、舞踊や演出など、マジックには無い要素まで覚えないとならないから大変なのですが、日本の伝統芸能として、とても魅力を感じました。
ライバルが少ないというのも魅力の1つでしたけど(笑)

FISMへの挑戦は実は2度目でした。
前回の大会では本当に悔しい思いをしましたので、次の大会にも絶対挑戦しようと決めていました。
そこから努力を重ねていくことになるのですが、演目などは全く変えずに、前回と全く同じ内容で挑戦しようと考えました。
「自分の演目はこれしかない」という確信があったからです。
ですから、派手なことは一切せず、地味ではありますが、それぞれの所作や細かな動きを確認し、日々変化させていく。
「自分の刀を研ぎ上げる」という表現が一番近いでしょうかね。

この演目を作るきっかけになったのは、たまたまテレビか何かで観て、「格好いい!」と感じた中国の「変面」でした。
大学時代にサークルの発表会で「仮面の早変わりマジック」として披露したものが「手妻」という表現の中で成長していきました。

今回のFISMでは、アジア大会で優勝。
アジア代表として臨んだ世界大会でも5位入賞と、世界中の強敵の中でも成績を残すことが出来ました。

マジックでも1つの演目が完成するまでには、およそ6~7年の期間を要すると言われています。
この大会は、最初にこのマジックをやってから6年が経っていました。
ちょうど完成するタイミングだったのかもしれませんね。

やはりどんなことでも続けること。
もし、違和感を覚えて、他に興味が出ることがあれば、他に目を向けることもいいかもしれません。
でも、それまではとにかく3年は続けてみること。
「石の上にも3年」とも言いますしね。

◆公式サイト
http://www.japanesemagic.jp/

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