本日登場するスゴい人は、大人気学園ドラマ「おれは男だ!」のヒロイン役で活躍したスゴい人。
彼女は中学生の頃に受けた「ミス・ジュニア・フラワーコンテスト」での入賞を機に松竹よりスカウトを受け、芸能界へ。
上京したその年に映画「紀ノ川」で銀幕デビューし、テレビドラマ「お嫁さん」ではドラマ初出演にして主演を飾った。
そして1971年、テレビドラマ「おれは男だ!」にヒロイン吉川操(吉川くん)役でレギュラー出演し、ドラマは大ヒット番組となった。
スターの道を駆け上がり、映画からドラマ、司会など幅広く活躍してきた彼女の長きにわたる活躍の秘訣とは?
さあ…
女優
早瀬久美様の登場です!
「青春プレイバック」
中学生の時、雑誌のコンテストで入賞したのが芸能界に入るきっかけでした。
その時は副賞のヨーロッパ旅行に行きたいというだけで応募し、東京で行われた最終審査で入賞して、念願のヨーロッパ旅行に行くことができました。
ところが、入賞者は森英恵さんの服を着て読者モデルのような活動もすることになっていました。
雑誌に載った途端、学校中が大騒ぎになってしまったのです。
上級生を含め全校から私を見に教室まで来たり、時には噂をされたりして、学校に行くのが嫌になってしまいました。仮病で一週間入院しましたが、その後は普通に通学しました。
そんな時、雑誌をみた松竹の方から声をかけられました。
最初は母が猛反対していたのですが、その頃に父が亡くなり、母は次の生きがいとして私の芸能活動にかけて二人で東京に出てきました。
松竹の方がとても良くしてくださっていましたが、突然オーディションで振袖を着なければならなかったり、最初はとにかくお金がかかって、1年でお金が底をついてしまいました。
まだ学生だった兄と姉を神戸に残して出てきたのに、このままでは生活を続けられないという状況になり、もう続けられないところまで追い込まれました。
しかし、その頃から時代の変化もあり、以前は映画に出る女優はテレビには出なかったのですが、映画だけでなくテレビにも出られるようになり、司会やCMなど次々に仕事が入るようになりました。
そして、「おれは男だ!」で1年間ヒロイン役を演じてブレイクし、その後も何度も再放送が続いていました。
最初の1年こそ苦労したものの、その後はとんとん拍子に仕事が来て、一気に世界が変わりました。
15年間活動をしましたが、30歳を過ぎた頃から、普通の人と同じように結婚にも憧れ、青春時代をすべて芸能活動に捧げていたので、他の事もしてみたいと考えるようになりました。
念願の結婚が叶い、それから20年間アメリカで生活したあと帰国して以前の感覚でまた仕事をしようと思って行くと、仕事は全くありませんでした。
その時初めて、芸能界の大変さを知りましたね。
今は、80歳になっても素敵な方がたくさんいらっしゃいますので、私もいつまでも元気で、現役でいないといけないと思います。
気持ちが若ければ体も若くなります。
年齢で決めつけるのではなく、意識が一番大切なのです。
今後は、人との交流の場をもうけて、団塊の少し下の私たちの世帯の旗振り役となれればと思っています。