ノンフィクション作家として活躍するスゴい人!

本日登場するスゴい人は、ノンフィクション作家として活躍するスゴい人!

彼女は1990年より本格的に執筆を開始し、スポーツ、映画、旅、歴史など幅広い主題を書いてきた。
特に、人物にフォーカスしたノンフィクションでは中田英寿、イチロー、YOSHIKI、中村勘三郎など、錚々たる方々の覚悟と想いを取材し、執筆している。

最近では、今年(2015年)8月に発売された『熱狂宣言』が大ヒットし、現在も増刷を重ねている。
2013年に日刊スゴい人にもご登場いただいた「外食業界のファンタジスタ」の異名をとる、株式会社ダイヤモンドダイニング社長・松村厚久氏の抱える病と秘めた苦闘の日々を克明に綴った同書は各書店でベストセラーランキングに入り、既に5万4000部に達した。

さあ…
ノンフィクション作家
小松成美様の登場です!

「知りたいと思い尽くす」

幼い頃から本が大好きで、空想好きな女の子でしたが、両親はそんな私に本当に理解がありました。

高校生まで得意な事ばかりしていた私は大学受験に失敗し、暗黒時代が始まりました。
滑り止めで受かった大学には行かず、グラフィックデザイナーの石岡瑛子さんに憧れて広告業界に進んだものの、当時はまだ男女雇用機会均等法がなく女性は23歳で寿退社を勧められます。
それが嫌でTBSの契約社員として2年半働きましたが、やりたいことが見つからず、「今まで自分は何をしてきたのだろう」と悩み苦しんだ結果、病気になってしまい、半年間休み、仕事もやめました。

このままでは絶対に後悔するから自分の好きなことをやろうと考えた時、本が大好きだとすぐに思い当たったのです。
そして、TBS時代の先輩の紹介でスポーツ雑誌『Number』の編集部に面接に行くと、編集長が経験も無い私に連載をくださいました。
勿論、最初は全く書けませんでしたが、当時編集長だった設楽敦生さんが「プロアスリートでもスポーツ記者でもない小松さんは、小松さんでしか書けない原稿を綴ればいい。ありのままに見たアスリートを書いたらどうか」と言って、私を励まし、鍛え上げてくださいました。
2年の修業時代を経て、本格的なスポーツノンフィクションを書かせていただくようになったのです。

私が取材をする時は、知りたいと思い尽くす事から始まります。
まずはすべてを調べて世界一知っている人になり、調べただけでは知り得なかった事を聞きたい、世界で一番貴方のことを知りたいという思いを伝えると、必ず心のシャッターを開いてもらえました。

病気になり、自分探しをして、転職をしたからこそ、本当にやりたい仕事にたどり着く事ができました。
神様はきっといて、頑張った人にだけGIFTをくれるのだと思います。
あの時諦めなくて良かった。
苦しい時代もありましたが、一日も後悔したことはありません。毎日、今日が一番楽しいです。

『熱狂宣言』は、松村厚久さんご本人から書いてほしいと頼まれて出版が決まりました。
松村さんは、若年性パーキンソン病であることをこの本で告白することを決め、私もすべてを記す覚悟を決めました。
私たちの覚悟をぜひ読んでほしいですね。

今後も覚悟を持って挑戦している人の想いや意思を、活字という人間が持った英智で伝えていきます。
ノンフィクションで書きたい人はまだ大勢いますが、今後はジャンルの境界線を越えて、小説も書いていきたい。
ボーカルグループのGReeeeNをモデルにした青春小説を近々発表したいと考えていますので、楽しみにしていてください。

◆小松成美Official Website
http://www.narumik.com/

◆著書『熱狂宣言』
http://www.amazon.co.jp/dp/4344027965

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