本日登場するスゴい人は、自転車スポーツ“BMX”の世界の舞台で活躍するスゴい人!
彼は、BMXの高速スピンで2011年より4年連続でギネス世界記録を更新している。
2011年 ギネス世界記録 更新 (ジャイレータースピン1分間59回)
2012年 ギネス世界記録 更新 (タイムマシンスピン1分間78回)
2013年 ギネス世界記録 更新 (メガスピン30秒間45回)
2014年 ギネス世界記録 更新 (タイムマシンスピン1分間83回)
また、世界大会にも多数出場し、
2010年 国際大会 RedBull Flamenco Flatland(スペイン)
2011年 国際大会 FISE TOTAL FLAT(フランス)で優勝し、
2014年にはBFWC世界ランキング暫定 1位(6月28日~8月1日時点)・年間3位を獲得した。
今年5月からは言わずと知れた「シルク・ドゥ・ソレイユ」の「La Nouba」に、BMXライダーとしてアジア人で初めて出演。
現在は世界大会、BMXショー、メディア出演など、多岐に渡って活躍するスゴい人の、成功の秘訣を教えて頂きましょう。
さあ…
プロBMXライダー
池田貴広様の登場です!
「熱中力」
BMXとの出会いは14歳の時。
街で偶然BMXを練習している人を見て、それまで移動手段だと思っていた自転車がパフォーマンスになることに衝撃を受け、自分もやりたいと思いました。
しかし、BMXは中学生には高価ですぐ手にすることはできず、お小遣いをためたり、テレビゲームを売ったりして半年後に購入し、ようやく始めることができました。
それまで放課後はずっとゲーム漬けでしたが、BMXを始めてからはその時間も情熱もすべてBMXに注ぎ、熱中しました。
1つの技を習得するのに何千回も転びながら、少しずつできるようになるのは、ゲームのレベル上げをしているような感覚で楽しかったですね。
また、ストリートで練習をしている大人の人たちに混ざって教えてもらっていましたので、好きなものを通じて世代を超えて多くの人と関わることができ、色々な価値観を学ぶことができました。
これは学校の部活動では経験できない事ですし、ストリートスポーツの特長だと思います。
最初は遊び感覚でしたが、高校2年生の時に日本で行われた世界大会を初めて見て、「自分も世界の舞台に立ちたい」と目標が定まりました。
それからは毎日学校に行く前と放課後、休日は半日ほど練習をして、19歳の時に国際大会で優勝することができました。
毎日大変な事の繰り返しですが、オリジナル技の“IKE SPIN”ができるまでには、構想から3年の期間がかかりました。
今までに無い技なので、自分の頭の中にイメージはあっても成功が見えず、本当に自分の思い描くものができるのか半信半疑のまま練習をするのは苦しかったですね。
途中で何度も諦めてはまた練習を再開する日々でしたが、何万回も転びながら少しずつ理想の形に近づき、成功率があがり、2011年の世界大会でやっと納得のいく演技を披露することができました。
IKE SPINができたことで、国際大会での優勝や、シルク・ドゥ・ソレイユにスカウトされるなど、その後の様々な活動のきっかけになったので、時間がかかっても完成することができて良かったと思います。
今後は現役として自分の持つ記録を自分で塗り替え続けるとともに、次の世代が活躍できる土台を作っていきたいです。
また、日本ではまだBMXのパフォーマンスを見ることがポピュラーではないので、パフォーマンスを見てもらえる機会を増やし、より多くの人にBMXを知ってもらうきっかけを作っていきたいと思っています。
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