本日登場するスゴい人は、大ヒット少女漫画『キャンディ・キャンディ』の作者である人気漫画家!
同作は1975年より4年にわたり連載され、単行本の累計発行部数は1200万部にのぼる。
1978年に実施された毎日新聞社による全国学校読書調査の人気漫画の部で、少年漫画も交えた中で小学生で1位、中学生で2位、高校生では5位にランクインした。
大ヒット作はどのようにして生まれたのだろうか?
さあ・・・漫画家 いがらしゆみこ様の登場です!
「愛してくれるファンのために」
幼稚園の頃、マンガの絵を模写することから始まり、本と鉛筆と紙があればずっと描いていましたね。
幼稚園ではいつも選ばれて廊下や玄関に絵を貼ってもらえて、休み時間にはみんなが「絵をかいて」と寄って来てくれたのが嬉しかったです。
中学1年生の頃に通信教育で半年間プロに添削してもらって、マンガの描き方を学びました。
翌年、イラストを描いて雑誌に送ったら載りました。
「やったー!」と思いましたね。
3年生の時にもう一度出したらまた掲載されて、その時「もしかしたらプロになれるかも」と勘違いをしたんです。
高校の美術部の先輩の絵が目が飛び出るほど上手で、投稿を勧めたら雑誌に載って、編集部からスカウトが来ました。
先輩はそのまま上京して連載スタート!
私は一人になるのが嫌で、東京の学校に編入して先輩の後を追いました。
高3の夏、東京の『りぼん』の編集部に作品を持ち込んだら採用してもらえて、夏の増刊に初めて『白いサメのいる島』が載りました。
今では絶対に見せられない作品ですが・・・
新人には決して甘くありませんでしたがそれから何度か掲載され、19歳の時に『なかよし』から声がかかり、編集部と専属契約をしました。
キャンディとの出会いは24歳の時。
当時、アルプスの少女ハイジが流行っていて、親子で共通の話題になる作品を書きませんか?
という担当編集者の提案から始まりました。
十五少年漂流記、若草物語など、少年少女文学を中学生で読み漁っていたので、すごく参考になりましたね。
ストーリーから考えて、舞台や人物の設定などを決めて作っていきました。
スコットランドの衣装が大好きで、王子様は絶対この衣装がいいと決めていました。
この衣装を描くのがとっても幸せでした。
作品がヒットしたのは嬉しいのですが、知名度が上がると、言われもない誹謗中傷を受けてしまって、どんなに真実を主張しても理解されないという時期がありました。
だけど、どんなに苦しく悲しいことがあっても、生きていれば明日は来るんですよね。
私は漫画家としてファンに喜んでもらえる作品を作りたかっただけで、名誉やお金の為に描いていたのではありません。
40年の時を経て、キャンディ・キャンディはこれからも一生愛され続ける作品なんだろうと読者の皆様に感謝。
今後は、昔からのファンの人と直接接することが出来る場所をつくれたら嬉しいです。