日本最大のクリエイター・エージェンシー“クリーク・アンド・リバー社”
当初は7名の映画監督、TVディレクターのネットワークからはじまり、今では国内で放送されているテレビ番組の約45%にクリーク・アンド・リバー社のディレクターが関わり、5万人ものクリエイターが登録されている。
設立後10年目の2000年にはJASDAQ(当時のナスダック・ジャパン)にも上場を果たした。
自身がテレビ番組のディレクターをしている時にフリーランスの立場の弱さを感じ、フリーランスが安心し活躍できる舞台を整えるために会社を起こした。
さあ・・・株式会社クリーク・アンド・リバー社 代表取締役社長 井川幸広様の登場です!
「市場の流れを読む」
今まで仕事をしてきて自分が好きな仕事をやってきたので、資金繰りや健康面で大変な時期もありました。
いろいろ大変なことはありましたが苦には思っておらず、ずっと順調だと自分では思っています。
ただ、クリーク・アンド・リバー社が上場してからJリーグのサガン鳥栖の再建の要請があって、代表を引き受けてからの2年間は全く休みがありませんでした。
平日はクリーク・アンド・リバー社の仕事をして土、日はサガン鳥栖の仕事。
長時間働くことは苦にはならないタイプだけど、サガン鳥栖の赤字の対策や人の育成など、寝るときも数々の問題が頭にこびりついて離れません。
そのうちに、平日もサガン鳥栖のことが気になり、頭を支配するようになりました。
サガン鳥栖はクリーク・アンド・リバー社の事業とは切り離していたので個人でやっており、お金も集めていたので、その分責任は大きい。
最初からある程度覚悟は決めていたけど、実際やってみると、「こんなに大変なことだったんだ」というのが身に染みてわかりました。
サガン鳥栖でもそうでしたが、元々テレビ制作をやっていた時に身につけた企画力を経営に生かしています。
でも、最初から企画力があったわけではありません。
フリーの駆け出しの頃は企画が一つも通らず、ご飯もまともに食べられませんでした。
だから企画を書きまくりました。
一つのテーマについて10冊ぐらいの本を毎週のように買ってきては、それを読み込む。
最初は何が書かれているかわからないけど、3冊、4冊と読み進めるうちに全体像がつかめるようになる。
そうすると、頭にストーリーが浮かんでくるのです。
それを繰り返しているうちに、だんだんと自分の中で勝てるストーリー作りのパターンが確立されていったのです。
クリーク・アンド・リバー社を立ち上げた時は、元々いた業界のことだったので時間とお金をかけて事業を行えば、フリーランスの立場の向上はいずれ上手くいくと思っていました。
今はそれを医師や建築家、弁護士、会計士、作家やファッションデザイナーなどにも対象を広げています。
業界の古い慣習や抵抗もあるのですぐに上手くはいきませんが、人々のニーズに則した正しいことをやり続ければ、人は集まってくるし結果として事業は成長する。
将来独立したいと考えている人も世の中にはたくさんいると思います。
独立資金がなかったり、信用がなかったりとなかなか一歩が踏み出せない人もいます。
そういう人が世の中に出て活躍する舞台を整えること。
それが、我々のミッションです。