2人以上の人間の間でクラブを受け渡すジャグリング技
“パッシング”
ステージジャグリングの世界において数えられるほどの人しか為し得ないという「10クラブパッシング」を成功させるジャグリングチーム“桔梗ブラザーズ”
弟と共にこのチームを結成し、リーダー、演技構成を務めるのが本日登場のスゴい人。
現在はシルク・ドゥ・ソレイユの登録パフォーマーとなり、3つの国内大会で優勝経験を持つものの、世界大会ではまだチームでの優勝を達成できていない。
しかし、この挫折が今日の活動に活きているという。
彼が挫折から学んだ事とは?
さあ・・・桔梗ブラザーズ兄 演出担当 桔梗篤様の登場です!
「強みを活かす」
ジャグリングを始めたきっかけは、兄の高校の文化祭で初めてステージジャグリングを見たことでした。
地元の野毛大道芸に連れて行ってもらっていて、幼い頃からパフォーマンスを見る習慣があったのですが、大道芸とは全く違う見せ方をするジャグリングに引き込まれて弟と二人ですぐに練習を始めました。
ジャグリングを始めて2年目に大会を見に行きました。
その時初めて技術を競う大会を見て、当時は競技人口が少なかったのもあり、「世界の舞台もそう遠くない。頑張ればいける!」と思ったんですね。
それから、世界大会を目指して映像をみて研究し、練習を重ねました。
日本の大会では初出場から2年連続優勝できたものの、世界大会では2005年、2007年、2012年と出場してまだ一度も優勝を出来ていません。
世界の壁の高さを痛感しましたね。
でも、今では「始めから優勝できなくて良かった」と思っているんです。
僕達は、“夢”と“目標”を常に掲げて活動をしています。
夢は、一生かけて成し遂げるようなそこに向かっていくべき場所。
目標は、通過点であり、憧れの地でもあるもの。
夢を達成してしまうと、次にどこを目指せば良いか分からないでしょ?
当時の僕達にとって世界大会は“夢”だったので、あの時、難なく優勝してしまっていたら、そこで満足してしまってもしかしたら今日までジャグリングを続けていないかも知れませんね。
パフォーマンスは、全く同じ演技をしても演技をする場所やお客さんの層などその時々で反応の良さが違います。
だから、最初の1分が勝負なんです。
その1分間でどれだけその場の雰囲気をつかめるか、そこがパフォーマンスの難しさであり、面白さでもあるんですよね。
もう何度となくステージに立っていますが、今でも上手くできないときもありますよ。
パフォーマンスの構成を考えるのは僕の担当なのですが、僕はこういうのを考えるのが好きなんですよね。
弟はソロで世界大会で優勝するだけの技術を持っていて、僕は技術では弟に敵わないけど、演技の構成を考える力がある。
お互いの強みを活かしあっているから上手くいっているんだと思います。
ジャグリングに限らず何でも好きなことをやっている時は吸収力が高くなります。
だから、好きで、楽しんでやっている方が成長するんですよね。
僕達のパフォーマンスを通じて日本中にジャグリングショーを広めるため、これからも活動を続けていきます。
応援宜しくお願いします。